覚えない記憶術 / 樺沢紫苑著 / サンマーク出版


【覚えない記憶術】

覚えない記憶術!

昨日のランチに何を食べたのかはなかなか覚えていないものですが、子供の頃に父に連れて行ってもらった実家近くのお寿司屋さんのエビの踊りの味は今なおしっかりと覚えています。

お店の水槽から大将がエビを捕まえて、すぐに握ってくれました。

口の中でプルプルと、まさに踊っているのです。

頭を焼いてくれて、絶妙な塩加減で、パリパリと全部食べられるのも主役級の美味しさでした。

・「世の中にこんなに美味しい食べ物があったのか!」と感激をした。

・「あのお寿司屋さんのエビの踊りは最高!」と何度も人に話した。

・そのお寿司屋さんの前を通るたびにヨダレを垂らして想像した。

・滅多にない父との外食だった。

実はこれ、記憶するための要素が多重に絡み合っているので、忘れようとすることが難しいほど記憶しているのです。

いろんな要素が絡み合って、40年ほど経った今でも口の中でその味が再現されます。

一生忘れられない「味」の記憶になっています。

このようなしっかりと脳に定着した「記憶」のような、特殊な体験をしなくてもできる方法が一冊にまとめられているのが1月6日に発売された【覚えない記憶術】(樺沢紫苑著)です。

読み進めていくうちに、「なるほどなるほど。だからコレについてはよく覚えているんだな。」「ああ、だからあのテストはダメだったんだな。」と思うことがたくさんあります。

本書は、単なる「暗記術」の本の範疇には留まらず、人生を有意義に、そして幸せに過ごすためのエッセンスがギュギュギュギュっと詰まっています。

不幸な記憶を消去して、幸福の記憶を上書きする

 ~「植えつけ記憶術」

の中に、とても感激した一文がありますので、ご紹介させていただきます。

覚えない記憶術
覚えない記憶術 樺沢紫苑

サンマーク出版 2016-01-07
売り上げランキング : 1395

Amazonで詳しく見る by G-Tools

164ページ

自分の思い出が「楽しい」思い出でいっぱいになれば、それは楽しく幸せな人生であり、「苦しい」「辛い」思い出でいっぱいになれば、それは不幸な人生になってしまいます。


父が亡くなってもうすぐ50日。

明日は大きな区切りの五十日祭です。

私の記憶の中では、人生で最も尊敬する人になり、父と過ごした日々は全てが良い日になっています。

まだまだ傷心中ではありますが、父の思い出にいっぱい浸っております。

あまりに良い思い出だらけなので、キャベツを見ても泣けてきます。

(母の作るロールキャベツが大好きでした。)

唐揚げを見ても泣けてきます。

(一旦退院したときに一口食べて「おいしかった~」と何度も言ってました。)

ビスコを見ても泣けてきます。

(入院中に「明日買ってきて」と食べ物を欲してくれて嬉しかったです。)

温泉などにある薄いタオルを見ても泣けてきます。

(「お風呂では薄いタオルが洗いやすくていいんだよ」とよく言ってました。)

英語の勉強をすると泣けてきます。

(「英語はできて当たり前。もう一つ何か技術を身につけろ」とよく言ってました。)

いい思い出をたくさん作り、辛い思い出は忘れる記憶術。

いい人生を送るためにも必読の一冊に出会いました。

http://goo.gl/TVPxld


頑張らない英会話フレーズ / 西澤ロイ / あさ出版


「have」という英単語を知らない人はいないと思います。
「持つ」と暗記していますよね。
I have a pen.
「私はペンを持っています。」
簡単すぎて、もはや芸人さんの軽いギャグにすらなっています。

ところが、haveを含むイディオム(成句/英熟語)になると
とんでもなく数が多くなります。

大学入試の時には、難しい英単語とともに、
英熟語も相当の数を暗記しました。

簡単な英単語の組み合わせなのに、
とんでもなく数が多いです。

have at「…を攻撃する, …に取りかかる」
have back「返してもらう, 取り戻す,再び迎え入れる,お返しの招待をする」
have down「迎える,招く」
have got「持っている,しなければならない,(否定文で)する必要がない,ちがいない,きっと〜のはず」
have had it「あきあきした,うんざりした,だめだ,殺された,負けた」
have in「(人を)入れる,呼ぶ,招き入れる,買い込む,蓄える,仕入れる」
have it「勝つ,有利である,聞き知る,表現する,言う,確信する,主張する,ことをする,受け入れる,認める,支配する」

ここまで書いていて嫌になりました(笑)




「『英語は簡単な言語』どころか、ややこしくてかなわん!」
受験生時代にはそう思いました。

それでも中学、高校と英語の成績だけは上位をキープしていたので
大学入試の時には英語の配点が高い同志社大学を第一希望に勉強してました。

一生使うことのないであろう難解な英単語や、英語で書かれてある論文を読むほどのレベルにまでなっていた18歳、19歳の伊東少年です(笑)

自分で言うのもナンですが、文学部に合格していたら迷わず英語教諭の資格を取っていたと思います。
(残念ながら第一希望の法学部しか受かりませんでした(笑))

大学時代のアルバイトは、英語がいっぱい使える京都のシティーホテルでベルボーイをしていました。

ホテルでの接客英語は、決まり切ったフレーズで何とか対応できたので、受験勉強に比べたらどうということもありません。
怖いもの知らずの若さとパワーで何とかなったものです。

道を聞かれても、「タクシーで10分〜20分ですよ」で済みました。
京都ならではの観光の仕方ですね(笑)

それから10年、20年、いや30年弱経ちました。

海外旅行にも何度か行きました。
そこで思いました。

「あれ?入国カード・出国カードと税関申告書の書き方が分からないぞ??」
「あれ?入国審査で何を言っているのか理解できないことだらけ!!」
「あれ?隣の人(外国人)に話しかけられても、ロクなお返事ができないぞ??」
「あれ?あれ?あれれ?」

そうなんです。
関西屈指の英語教育に力を入れている同志社大学を出た英語力を持ちながら、実際に英語を使う場面になると何もできない「(文部科学省的な)英語の勉強が好きなだけ」の人に育っていたのです。

思い起こせば、英語を日本語に変換するために英単語と英熟語、若干の文法、長文読解に力を入れていた学生時代だったのです。
海外旅行など、いざ使う場面になってアタフタしてしまうのは、中学で学ぶ英単語を、「一語一義」的に「覚えて」いたからなのです。
 
例えば
「go」は「行く」
「run」は「走る」
「live」は「生きる」
このような覚え方をしている人が大半ではないでしょうか。
英単語ひとつに日本語ひとつの意味に訳すことに注力しがちです。

英熟語になると
「go on」は「進む、続ける」
「run away」は「逃げる」
「live on」は「生き続ける」
英単語と同じように、単語カードに書いてめくって覚えたものでした。

「『続ける』だったら『continue』と同じだよね。」と軽い気持ちで覚えていました。
まさに一語一義。

覚える努力とテストの成績、それと実際に英語を使う場面での能力にはものすごい差があります。

英語圏の小学生が話すようなことすらも、話せないのです。
これはヒアリング力でも何でもなく、簡単な英単語の本質的な意味を感覚として理解していないことに起因しています。

これからは「使える英語力」を向上させようと思っていた矢先、素晴らしい本に出会いました。

頑張らない英会話フレーズ
イングリッシュ・ドクター西澤ロイ著/あさ出版
頑張らない英会話フレーズ
頑張らない英会話フレーズ 西澤 ロイ

あさ出版  2015-12-25
売り上げランキング : 10404

Amazonで詳しく見る by G-Tools

本書には難しいことは全然書かれていません。
むしろ、「え?そんな簡単な単語だけ???」と不安になる程のボキャブラリーの数です。

have
keep
run
come
get
give
go
make
turn
などの簡単な動詞

in
into
off
on
out(of)
などの簡単な前置詞

これらの、誰もが知っている英単語の「本質」を「感覚」として理解できれば
「生きた英語表現」がマスターできるのです。

日本語の単語と英語の単語
違う言語ですから、一語一義で捉えられるものでは無いのです。

中学を卒業したレベルで、新しい英単語を覚える必要は一切ありません。
むしろ、知っている簡単な英単語を「深く」理解する、「感覚的に」理解するだけで圧倒的に表現力が向上することを教えてくれます。

 「have」という動詞は「持つ」と覚えても、
それは「have」の意味のひとつでしかありません。
つまり「枝」ということ。
幹となる(本書では「コア」と表現しています)のは「なわばり」という「感覚」だと、図やイラストで理解しやすく書かれてあります。

幹に当たるコアをしっかりと理解して、
枝までしっかりと感じて理解することができれば、
覚えることが減る上に、
応用が利く形で英語を理解できる
ということなのです。

西澤ロイ頑張らない英会話フレーズ

せっかく知っている「中学生レベルの英単語」を、
世界の多くの人と楽しくコミュニケーションを取れるツールに発展させてくれるようにしてくれる本書は、日本人としての教養としても特におすすめです。

西澤ロイさんのもうひとつのおすすめ本はこちら
英語は「カタカナ」から学びなさい
https://minoruito.wp-x.jp/?p=1141


「なぜ日本人は英語力が低いのか」の広告を読んで…


facebookのニュースフィードにこのような広告が。

なぜ日本人は英語力が低いのか?
「なぜ日本人は英語力が低いのか?」と問いかけがあり、広告を読んでみました。

う〜ん…
納得できないことばかり書かれてあるので、私はこのDVDを買う気にはなりませんでした。

「外国人は…」と、十把一からげにしているところとか…
「なぜ外国人の鼻が高いのか?」とか(これも十把一からげ)…
「白人崇拝病が英語上達の妨げになっている」とか…

幕末や明治時代に、
日本のエリートたちが必死の思いで、英語を始めとする外国語の文献を翻訳してくれました。
そのお陰で日本の高等教育は母国語で受けられるようにしてくれました。

時代の大きな変化の際に、母国語で外国の文明を受け入れることをしない国では、
文明の進んだ国のことを、母国語以外で学ばなければなりません。

言葉(単語、文章)は、一対一で訳せるものではありません。
一つの単語でも、概念の範囲が異なることの方が多いです。

それまでの日本語に無かった言葉を、できるだけ日本語で理解できるように翻訳してくれたので、今の私たちはほとんどの学問を日本語で学ぶことができます。

先進国の文明を学ぼうとしても、母国語の語彙が少なければ、先進国の言葉を理解してから学ぶことになります。

日本では世の中の変化(開国)に柔軟に対応して、大和言葉や漢語を組み合わせることで、翻訳できました。

ですから、英語力が低くても相当なレベルの教育を母国語で受けることができるのです。

現代の私たちはその流れを汲んでいるので、ビジネス用語やネット用語が生まれても、カタカナ英語、つまり新しい日本語として理解できる教養を持っています。

とは言え、多くの外国人との交流が身近なものになっているので、コミュニケーションのツールとして英語力もアップする方がいいですね。

ハードな英語学習より、カタカナ英語から学んだ方が上達すると思います。
最近読んだオススメの英語学習の本はこちら

英語は、「カタカナ」から学びなさい!: 読んでおもしろい勉強法 (知的生きかた文庫)
西澤 ロイ 著

英語は、「カタカナ」から学びなさい!: 読んでおもしろい勉強法 (知的生きかた文庫)
英語は、「カタカナ」から学びなさい!: 読んでおもしろい勉強法 (知的生きかた文庫) 西澤 ロイ

三笠書房 2015-09-24
売り上げランキング : 3774

Amazonで詳しく見る by G-Tools

スーッと英語の概念が頭に入ってくるのが嬉しいですし、内容がおもしろいのも魅力です。


「カマキリは大雪を知っていた」カマキリの卵と大雪予想 ウソ?ホント?


庭でカマキリの卵を発見!
カマキリの卵
「この高さだと、この冬の積雪量はどうなんだろう?」と思い、調べてみました。

IMG_7628

L(゚o゚)」オーマイガーッ!

「カマキリの卵の高さと積雪量は関係ない」

というのが今の定説だということです。

昔からの伝承を、科学者が検証し、
「カマキリの卵が産み付けられた高さは、やはり積雪量と関係があった」と
上手な文章で納得させたのがこちら

カマキリは大雪を知っていた―大地からの“天気信号”を聴く (人間選書)
カマキリは大雪を知っていた―大地からの“天気信号”を聴く (人間選書) 酒井 与喜夫

農山漁村文化協会 2003-10
売り上げランキング : 745834

Amazonで詳しく見る by G-Tools

読めば「カマキリさんって偉いね〜」と思ってしまいます。

「やはり昔の人の智恵はすごい!」と信じたい強い気持ちが、
科学的な手順を踏んで証明するのを邪魔したのでしょう。

「科学的にその証明は無理じゃね?」と、続々と否定する論評がネット上にも多数出回っています。

ガセの証明だったとしても、
カマキリの卵を発見したときに、「この冬はどうだろうね」と思いをはせるのも悪くないと思います。

そして、読めば大変面白い!
民間に伝承されることを科学的に検証しようとする著者の姿勢には頭が下がります。
一読の価値はありますよ。

あまりにもカマキリの卵と降雪予想を信じ切ってしまうのも問題ですが、
会話のネタにはなりますし、科学者でもない私が強く否定するのも大人気ないかな。

というわけで…
あまりにも「今年は雪がたくさん降るよ〜。ほら見て!カマキリの卵がこんな位置に。今のうちに雪かき道具の補充をしなきゃ!」と大騒ぎする必要はないというコトですね。


参考サイト
http://menzine.jp/trivia/kamakirisnow0326/
「カマキリの卵の位置で、その年の積雪量がわかる・・・のウソ」


【英語は「カタカナ」から学びなさい】


「サラダを作った」
簡単そうですが、英語で言えますか?
サラダ
「ミーはサラダをクッキング!」とルー大柴さんみたいに答えたあなた!
ちょっと違います。

「料理をする」ので「cook」としてしまいそうですが、

「cook」は「火を使う」「熱を加える」調理をすることなので、

サラダのように火を使わない料理は「make」を使います。

一語一義で対応すると、日本語と英語は「言葉の持つ範囲」が異なります。

日本語だと、お刺身もハンバーグも焼き鳥も

「料理する」で違和感なく使えますが、

英語で言うときには「cook」で表現する料理と「make」で表現する料理があります。

日本と英語のちょっとした違いや概念、

しかも日本人にとても馴染んでいる「カタカナ」英語を

わかりやすく解説しているこの本は、

とても面白く読み進められます。

プロのアスリートが「スポーツをすること」も、

ミュージシャンが「演奏する」ことにも、

なぜ「play(遊ぶ)」が使われているのか?
など、好奇心をくすぐるお話も多数掲載。

異文化を知ることで、日本語を見直す知的好奇心も満たしてくれます。

英語は、「カタカナ」から学びなさい!西澤ロイ著



【英語は「カタカナ」から学びなさい!】
西澤 ロイ

英語は、「カタカナ」から学びなさい!: 読んでおもしろい勉強法 (知的生きかた文庫)
英語は、「カタカナ」から学びなさい!: 読んでおもしろい勉強法 (知的生きかた文庫) 西澤 ロイ

三笠書房 2015-09-24
売り上げランキング : 3444

Amazonで詳しく見る by G-Tools

 


「装力を制すれば人生を制す~チャンスをつかむファッションセミナー」政近準子さん(パーソナルスタイリスト創始者)をお迎えして


毎月、東京で開催されるウェブ心理塾のセミナーに、今月も行ってきました。

今回は

パーソナルスタイリストの創始者、
政近 準子さん( ファッションレスキュー代表取締役社長)をお迎えしてのセミナーでした。

テレビでもご活躍の、ウェブ心理塾の塾長 樺沢 紫苑先生も数年前は、服装に関しては無頓着だったとセミナー中にカミングアウトで、Before&Afterの写真を見て会場は大爆(苦)笑でした(笑)
IMG_7356

 


小野 江里子さん、 島 青志さんのBefore&Afterには、会場でフラッシュと拍手の嵐でした。

IMG_7404

 

IMG_7414

すでに完成していると思われるエリーさんをも、

さらに突き抜けたステージに上げる力、

ファッションレスキューの方々のプロフェッショナル力に感激しました。

服装というものは、「好き」で着たり、
服屋さんの店員さんの「お似合いですよ」
で着るものではなく、
【「誰に」「どう」見せるか】を意識することが大切。

そして、
【装力(そうりょく)】を身につけるためには
日々の継続が大切だと学んできました。

 

IMG_7430

写真は、セミナー前に精一杯考えて着た装いです。

政近準子さんの立ち姿勢が素晴らしいですね。

小さい頃から母親に、
「あんたは何を着ても似合うわぁ〜」と、
褒められて育ってきた私です(笑)

何を着ても似合うんだったら…と、服装に関しては無頓着だった分野でしたが、ステージを突き抜けるためには【装力】をつけなければと、これから学んで実践すべき分野だと意識しました。

流行を追いかけるのではなく、TPPOSを意識して装うように頑張ります。

※TPPOS
(Time、Place、Occasion、Person、Social=時、場所、場面、人、社会)

ワークで丁寧、親切、分かりやすく教えてくださったファッションレスキューの
村井 正己さん、 中村 龍太さん、ありがとうございました。

IMG_7441


政近準子著

「チャンスをつかむ男の服の習慣」

チャンスをつかむ男の服の習慣
チャンスをつかむ男の服の習慣 政近 準子

KADOKAWA/中経出版 2014-11-27
売り上げランキング : 30849

Amazonで詳しく見る by G-Tools


 

ファッションレスキューの公式サイトはこちら

http://fashion-rescue.com/



『書かずに文章がうまくなるトレーニング』山口拓朗著(サンマーク出版)


「とかなんとか言いながら、結局『書かなければうまくならない』んじゃないの?」

とタイトルを見て思っていました。

読後の今はこう思います。

「うわっ!俺って文章の天才かも!」

今まで何冊の文章力アップ系の本を読んだことでしょう。

過去に読んだそれらが血となり肉となり、今の私の文章が出来上がっているとは到底思えません。

だって、それらのタイトルや著者すらも覚えていないんですもん。

でもこの本はタイトルも著者名も、しっかりと脳裏に焼きつきました。

山口拓朗著

『書かずに文章がうまくなるトレーニング』

(サンマーク出版)

IMG_6781

単なる文章力アップ系の本だと思っていたら、とんでもないことになります。

「私は小説家ではないから関係ないもんね」などと、

読まずに勝手な想像をしていたら、

人生の大損害にもなりかねません。

人は誰かとコミュニケーションを取らなければ生きていけません。

どんな言葉を発するか、

どのような文章で伝えるかを、

しっかりとできていれば自身の成長やビジネスにも好影響を及ぼすに決まっています。

6章300ページの本書は、ハラハラドキドキの小説のように読み進めることができます。

そしてその内容は、次々と自分の成長のために消化吸収されていきます。

文章力アップの教科書的な本でありながら、

「『人に何かを伝えるときに』『どんな気持ち』になれば伝わるか」

「何をすれば相手が喜んでくれるか」

「どうすれば自己成長するか」

などのエッセンスとトレーニング方法が詰まっています。

気づいたら、「自分の言いたいことはこれだ!」と、いくつもの文章が浮かんできました。

ブログを書く人で、facebookなどで「ブログを更新しました」とお知らせ投稿する人がいますが、クリックされて読まれていますか?

私だったら、よっぽど好きな人でなければ「あ、そう。」とスルーしてしまいます。

思わずブログへのリンクをクリックしてしまうような紹介文が、すぐに書けるようになるはずです。

せっかく書いた文章です。

読んでもらいたいから書くのですよね。

facebookで5行以上の長文を書く人も、

導入部分が面白くなければその先は読まれませんが、

本書でトレーニングをすれば、「いいね!」もコメント数も何倍にもなることと思います。

文章を書かないまでも、

「誰か何かをに伝える」ことに関して、

相手想いの言葉を言えるようになります。

出会えてよかったと、心から思える本でした。

どんどんトレーニングを積んで、文章力も人間性もアップしていきます。

本書のお求めはこちら

書かずに文章がうまくなるトレーニング
書かずに文章がうまくなるトレーニング 山口 拓朗

サンマーク出版 2015-07-25
売り上げランキング : 2331

Amazonで詳しく見る by G-Tools



『なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか?』読書感想文


『なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか?』

上坂徹著/あさ出版

なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか?

行けば目的のものがあって当たり前」と消費者の視線からは思うコンビニ。

徹底した取材に基づいてまとめ上げられた本書を読むと、

これほどまでに存在意義がある会社だったのかと、驚くばかり。

既存の固定概念を崩してはチャレンジし続ける姿勢は、

40周年を迎えてさらに加速度を増すことでしょう。

生産者、工場、フランチャイズの店舗、地域の老舗小売業、

そして本部が一体となってお客様のために、

そして社会のために変革し向上し続ける姿勢は素晴らしいものがあります。

単なる一企業のサクセスストーリーだけでなく、

自己成長のために読む本としても良本である。

竹増貞信代表取締役副社長の
「チャレンジのないところには、何も生まれてこない」

の言葉は、当たり前すぎるぐらい当たり前の言葉かもしれないが、

チャレンジし続けて40年の優良企業のトップだからこそ、相応しい言葉だと思う。

私は個人事業主として小さな商いをやっているが、

この精神を見習ってチャレンジし続けていくモチベーションアップのお手本として読んだ。


なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか?
なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか? 上阪 徹

株式会社あさ出版 2015-05-26
売り上げランキング : 2299

Amazonで詳しく見る by G-Tools

 


『読んだら忘れない読書術』樺沢紫苑著(サンマーク出版)


『読んだら忘れない読書術』樺沢紫苑著 サンマーク出版
読んだら忘れない読書術
私にとって本は宝物です。
小さな頃は、時間があれば、

または寝る時間を削ってでも本を読んでました。
漫画もなぞなぞの本も、

物語も私にとってはかけがえのない大切なものでした。

7歳上の兄がいたお陰で、

買ってもらった本と合わせると結構な数になります。

同じ本を何度も何度も読みふけり、

枕元には本の山ができるのが私の理想とする寝室です。

大人になって会社に勤めはじめると、

少年時代の読書週間はどこへやら。
きっと読書する余裕もなかったのかもしれません。
9年間の会社員時代、

電車での通勤時間はひたすら寝る時間でした。

会社員を辞めて自営業者になりました。
小さな頃の習慣は恐ろしいもので、

寝る前には活字を読まなければ寝られない習慣が復活しました。

通勤時間がない自営業者にとっては、

寝る前のひと時の安らぎは読書です。

ステップアップを図るため、

いろんな知識を得ようと、

必要な本はどんどん買いました。
好きな作家の本もどんどん買いました。

本棚にはキレイに本が並んでいます。

本棚イメージ

※写真はイメージです

ところが、

「あれはどこに書いてたっけ?」

「どこかで読んだような気がするけど、どこだっけ?」

とキレイに並んでいる本の内容を覚えていないことが多かったのです。

何度も何度も読み直して、

心の癒しを求めた本を、

「しばらく読まないでおいて、1年後にまた読もう。

あのドキドキ感が再び味わえる。」と、

わざと内容を忘れて新鮮な気持ちを味わうのも楽しみの一つです。

小説や娯楽物なら、それはそれで楽しいものです。
何冊も買わなくても、

同じ本で何度も楽しめるのですから。

「ためになる」
「自己成長のため」
「知識を増やすため」
このような目的の本も少なくありませんが、

私の好きな

「忘れた頃に思い出したように読んで新鮮な気分を味わう」読書を

していると、いつまで経っても記憶に残りません。

『読んだら忘れない読書術』

もっともベーシックなものを実践してみました。

それは
「マーカー読書術」です。
受験生のように蛍光ペンを右手に持ち、

気づきがあったところに

どんどんマーカーを引いていくだけのものです。

1回目は黄色、2回目は赤とマーカーを引いていくと、

スルスルと記憶に残る読書に変わるではありませんか。

これは高校時代にやってみたかった読書術です。

「本は大切な宝物」
ある意味、本は本当に大切なものではありますが、

もっと大切なことは

「書かれてある内容を記憶し、自分の血肉にすること」だと、

改めて気づいたいのです。

折り目もつけず、汚しもしなかった読書を

ずっと続けてきた私には、

蛍光ペンでマークをするのはとても勇気が要ります。

だからこそ、新鮮な気持ちでどんどんと記憶に残るのだと思います。

本書には、マーカー読書術はほんの数ページしか書かれていません。
他にも数多くの役に立つ読書術が書かれています。

本が好きな人ならなおのこと、

本が嫌いな人もすぐに何か読みたくなることでしょう。

何を尋ねてもすぐに答えを出してくれる著者、

精神科医の樺沢紫苑先生のアウトプットの質と量は、

この本に書かれてある読書術(インプット)から生まれるのだと

知ることができました。

賢くなって、自己成長をし、素敵な人生を歩めるための読書。
これからも楽しく本が読めそうです。

読んだら忘れない読書術
読んだら忘れない読書術 樺沢紫苑

サンマーク出版 2015-04-14
売り上げランキング : 1835

Amazonで詳しく見る by G-Tools


Kindle Paperwhite (ニューモデル) Wi-Fi
Kindle Paperwhite (ニューモデル) Wi-Fi Amazon 2015-06-30
売り上げランキング : 48

Amazonで詳しく見る by G-Tools

 


「読んだら忘れない読書術」樺沢紫苑著


子どもの頃から本だけは身近にたくさんありました。
7つ上の兄がいたお陰で、対象年齢より少し上の本もたくさん。

伝記や、「こどものなぜなぜ」みたいな本から、百科事典や動物百科事典などの大人が読んでもおかしくないような本もあれば、少年ジャンプや少年チャンピオンのような週刊漫画や単行本漫画までも。

友達が遊びに来た時に、「伊東くんの家は図書館みたいやな」と言ったこともありました。

そんな環境で育ちましたし、内容を問わず、本だけは欲しいだけ買ってもらった記憶があります。

今でも就寝前には本を1時間か2時間は読まなければ寝られない習慣になっています。

今までの私にとっては、単行本の漫画も、学術的な参考書も「手に入れた本=宝物」でしたので、折り目もつけず、大切に大切に取り扱

ってきました。

漫画のカバーが少々破れただけでも、修繕し大切に保管です。

そのような読書スタイルだったのですが、この本を読んでからそのスタイルが変わりました。

漫画の単行本ならいざ知らず、自己成長するための本は「本自体が宝物」ではなく、「本の内容こそ宝物」という意識で読むようになりました。

読んだら忘れない読書術

樺沢紫苑​先生の最新作
『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版​)

読書家とまでは自称しなくても、本を読むのが当たり前の生活をしていながら、読書を「愉悦に浸る」時間としてだけに使っていました。

もちろん、私にとっての読書は、寝る前にリラックスできるお手軽ツールですし、何度も読んで知識を蓄えるものですが、さらに読書量を増やすことができ、自己成長につなげることができる『読書術』を手に入れました。

多くの本を読んでいながら、「読んだつもり」になっていた読書が多かったと気付きました。

つまり、本に書かれてある著者の「言いたい事」が全部身についていなかったと言うことです。

せっかく読んだ本です。
内容を忘れてはもったいないです。
著者の長年の経験や蓄積された知識を、ほんの数時間で身に付けることで、人類最先端の知識を蓄えることができます。

この本を読んだ機に、今まで絶対にやらなかった「ダーティー読書術」(98ページ~)に挑戦中です。

「本自体が宝物」の私にとっては、宝物にマーカーを引いたり、メモを書いたりすることは、「やってはいけない禁断の行為」でした。

赤と黄色の蛍光ペンを買ってきて、大切なところや気づいたところ、覚えたい単語にマーカーで線を引きます。
やってはいけないと思い込んでいた行為をやってみると、これは面白い。

みるみる本の内容が脳にインプットされていきます。

今までうろ覚えだった脳内物質のアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、エンドルフィン、そしてオキシトシンのそれぞれの特徴が頭にスッと入ってきました。

読書が習慣づいている人も、読書習慣がない人も、勉強中の中高生も、ちょっと今読んでいる本を置いといて、本書を読んでみると良いでしょう。

あっという間に重版が決まり、売れに売れている理由がお分かりになるかと思います。

「(読んだ)満足感に浸る」読み方から、「記憶に残る」読み方に変わることでしょう。

「記憶に残る」読書術こそ、「情報」ではなく「知識を得る」賢い大人の読書術だと言えます。