「疲れた」が口癖になっていませんか?


【「疲れた」が口癖になっていませんか?】

「はあぁぁぁ疲れた」
「しんど~い」
 
「疲れた」が口癖
 
「疲れた」が口癖になっていませんか?
ふとしたときに口に出す「疲れた」。
 
 
口には出すけど、「疲れた~」と言って疲れが抜けることは滅多にありません。
 
 
これが、「お腹減った~」だとすぐに解決します。
ものを食べれば空腹感がなくなるからですよね。
 
 
ところが、「疲れ」に関しては空腹時の飲食のように対策を打ちません。
なぜでしょうか?
 


 

実は知らない「疲れ」の原因

一言で「疲れ」といっても、その原因は大きく分けて2つに分類されます。
ひとつは「肉体的疲労」
ひとつは「精神的疲労」です。
 


 

肉体的疲労

・運動会で頑張った
・スポーツ大会を頑張った
・引越しをした
・筋トレをいつもの3倍頑張った
 
 
これらははっきり言って「放っておいても治る」疲労です。
 
 
お風呂にゆっくり浸かって早めに寝てください。
もちろんストレッチやマッサージなどの積極的休養も効果的です。
 
 
一般的な「疲れた」は、こちらの「肉体的疲労」をイメージすることが多いのではないでしょうか。
 


 

精神的疲労

オフィスでの長時間労働(パソコン仕事)
会社や地域での人間関係
そして小さい子どもの子育て

目次

オフィスでの長時間労働(パソコン仕事)

一昔前ですと、オフィスで働くホワイトカラーは憧れの職業でした。
きれいで汗もかかず、泥まみれになることもありません。
農業が主だった時代の憧れの職業が、今ではブラックワーカーとなっています。
 
 
むしろ都会でのオフィスワークに疲れて、「地方で農業をしたい」と希望する人は老若男女問わず増えています。
機械化がすすんだ農業は、適度に体も使いますし、自然と共に「生きている」実感があるからでしょう。
 
 
わざわざ体を使っての仕事を避けてホワイトカラーの職種を選んだのに、アフターファイブには深夜まで営業しているフィットネスクラブは大流行りですし、ジョギング愛好家も増えています。
 
 
体を無理矢理にでも動かさないと疲れ果ててしまうことを実感しているからでしょう。
無理矢理にでも「肉体的疲労」をやらないことには、心身ともにヘロヘロになってしまうことが分かってきている時代です。

会社や地域での人間関係

苦手な上司や同僚がいる職場
他人の噂話が生きがいの「よく顔を合わす」ご近所さん
保育園や幼稚園で会うママ友(親友にあらず)
 
 
人間関係の「疲れ」はなかなか難しいです。
 
 
なぜならば、「他人は変えられない」からです。
変えられないものを変えようとすると、相当な労力が必要ですし、ほとんど無理なことに近いです。
 
 
では人間関係の「疲れ」はどのように解決すればいいのでしょうか?
それは、「ニュートラルになる」ことです。
 
 
ニュートラルとは、他人を「好き・嫌い」で分類することなく、「好き・普通・大嫌い」で分類して「普通」のカテゴリーにその人を入れることです。
 
 
好きな人でしたら、「好き」にカテゴライズすればいいのですが、「大嫌い」になるとストレスがたまって解決できなくなります。
 
 
「大嫌い」にカテゴライズした人でも、どこかひとつぐらいはいいところを発見する「目」を持ってみましょう。
 
 
言葉の言い換えでも効果があります。
「(声が)うるさい人」は「元気な人」
「他人の噂話が好きな人」は「観察力が優れている人」
「ガミガミうるさい上司」は「面倒見がよすぎる人」
 
 
嫌いじゃない部分を見つける工夫をするだけで、「大嫌い」から「普通」になればしめたものです。
大成功と言ってもいいでしょう。
 
 
苦手な人がいる人は、思いの外「コミュニケーション」に関する本を読んでいません。
ネット上での薄っぺらい無料の情報ではなく、「読書」によってコミュニケーションのことを理解するだけでも大進歩するはずです。
 
 
できれば、違う著者のコミュニケーションの本を3冊読むことをおすすめします。
1冊1500円としても4500円です。
1冊につき1行でもためになることが発見できれば元は取ったも同然ですので、ぜひコミュニケーションの本を3冊読んでみましょう。

子育て中の「疲れた」

ママが産休や育休で、子どもと24時間一緒にいると、「疲れた」は口癖のようになってしまいます。
 
 
本音のところでは、大好きな子どもと一緒にいられる「夢のような幸せな時間」なのに、なぜ疲れてしまうのでしょうか?
 
 
抱っこにしてもおんぶにしても、スクワット30回よりはずっと楽なはずです。
オムツ交換や授乳をしながら家事をしても、肉体的には10km走るより楽です。
 
 
いっそ仕事に出ていた方がどれだけ楽か分かりません。
 
 
なぜ仕事に出ていた方が楽かを先に説明します。
クリエイティブな仕事でも、決められたことをこなすだけの仕事でも、仕事にはスケジュールがあります。
会社員であれば、就業時間が決まっていて、会社全体では「いい仕事をしよう」と効率よくスケジュールがこなされるように工夫がなされます。
 
 
「これをすれば今日の仕事は完了する」と、目標や結果を求めていると「終わりが見える」のです。
 
 
ところが子育てと家事を両方やるときには、計画的なことと、突発的なことが同時に発生します。
 
 
9時までに洗濯物
10時までにお風呂掃除と部屋の片付け
12時からはお昼ご飯(子どもの分)
15時までに買い物
16時までに洗濯物たたみとアイロン
18時までに夕飯の支度
20時までにお風呂
21時までに寝かせつけ
 
 
このようなスケジュールが日課だとしましょう。
ところが、子どもが小さければ小さいほど、生理的欲求(喉が渇いた、お腹が減った、暑い、寒い、ウンチが出た)は待った無しにやってきます。
 
 
しかも規則正しくないので、ほとんどがイレギュラーな要求になります。
 
 
また精神的欲求(抱っこしてもらいたい、トントンしてもらいたい、かまってもらいたい)も加わって、ママの日課(計画通りの日常)にプラスアルファな仕事になります。
 
 
「決められたことをこなすだけ」の仕事は楽です。
「決められたことにプラスアルファ」された仕事は、集中力も散漫になりますし、マルチタスク(複数のことを同時にこなす)な仕事になります。
 
 
人間の脳は同時に複数個のことを考えることができないようになっています。
(歩きスマホ、車の運転中のスマホが危険な行為だと知っています)
 
 
仕事だけに集中していれば「楽」と言ったのも、脳が「ひとつのこと」だけしていればいいからなのです。
 
 
ご飯の支度中に「ママ抱っこ!」と子どもが甘えてきたことを想像してみてください。
家族のご飯の支度ぐらいで、倒れるほどの肉体労働にはなりませんし、子ども一人を抱っこしただけで足腰が立たなくなるほど疲れるなんてありえません。
 
 
美味しい食卓を目指してご飯の支度に集中していれば、これほど楽しい時間はないのですが、中断しなければならない要素(「抱っこ!」)が発生すると、同時に2つのことを考えなければならなくて、脳が疲れてしまうのです。

脳が疲れた状態(2つ以上のことを考えざるを得ない状況)になると、脳は体に「休みたいよ」と信号を送ります。

その脳が「休みたいよ」の信号を発信した時が、「疲れた」になります。
 
 
脳を休ませるためには、体が休まなければなりません。
脳が疲労回復するためには「寝る」ことが最重要です。
 
 
寝ている状態に近いのが、「体を動かさない」ことです。
たいして体を酷使していないのに「疲れた」と感じる時には、同時進行でやらなければならないことを抱えている状況だと思ってください。
 


 
「子育て中の疲労感」を克服する方法は、またの機会に何度もいろんな切り口でお伝えしますので、どうぞお楽しみに。


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