脳からストレスを消す技術/有田秀穂(東邦大学医学部教授)/サンマーク文庫


脳からストレスを消す技術

有田秀穂(東邦大学医学部教授/サンマーク文庫)
http://goo.gl/0dYXbW

脳からストレスを消す技術

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 ■著者情報
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1948年、東京生まれ。
東京大学医学部卒。
東海大学病院で臨床に、筑波大学基礎医学系で脳神経の基礎研究に従事した後、ニューヨーク州立大学に留学する。
「坐禅(呼吸法)が心身に与える効能は、脳内セロトニン神経の働きで説明できる」という仮説を提唱し、大きな注目を集めた「セロトニン研究」の第一人者。96年より、東邦大学医学部総合生理学教授。
セロトニン道場代表としても活躍する。
主な著書に『脳ストレスが消える生き方』(サンマーク出版)、『セロトニン欠乏脳』(NHK出版)などがある。

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 ■こんな本(Amazon 商品の説明より)
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今までありそうでなかった「ストレス解消本」。それが本書です。
私たちは日々多くのストレスにさらされています。
うつや統合失調症といった代表的な精神病のすべては、この心に受ける「ストレス」が原因です。
しかし、ストレスをテーマにしたたくさんの本が出版されているにもかかわらず、私たちは日々、ストレスで悩んでいます。

どうしてなのか?

その答えはずばり、ストレスの本質を分かっていないからです。
特に、ストレスを「心のストレス」と感じていることが重大な間違いだと、最新の脳科学が解明しました。
ストレスを感じるのは、「脳」のはたらきです。
ということは、脳の仕組みを理解すればストレスも解消できるということ。
本書はまさにその方法をご紹介するものです。
その方法とは大きく分けて二つあります。
一つは「セロトニン」を高める「リズム運動」。
もう一つはたまったストレスを一瞬で解消する「号泣生活」です。
どちらも決して難しいことではありません。
むしろ、たった「5分」あれば一生にわたってできてしまう……。
そんな「ストレス業界」に革命をもたらす一冊なのです。

 

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 ■書籍情報
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【書籍名】脳からストレスを消す技術
【著者名】有田秀穂
【出版社】サンマーク出版
【出版日】2012年2月14日
【オススメ度】★★★★★
【こんな人に】ストレスを感じている人、ストレスが原因で苦しんでいる人
【キーワード】ストレス、セロトニン、
【頁 数】251ページ
【目 次】
第1章 ストレスはすべて「脳」が感じている
第2章 人生の質を決定づける「三つの脳」
第3章 一日五分でできるセロトニントレーニング
第4章 どうして涙を流すとスッキリするのか
第5章 最大の癒しは共感脳が与えてくれる

 

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 ■3分間紹介文
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「ストレス解消」をキーワードにGoogle検索してみると、実に528万ものヒットがありました。

Amazon検索ではグッズ等も含めて7,500余りのヒット。

実に現代社会において、「ストレス解消」が大切なものであるか、また注目されているのかが分かります。

ストレス解消には昔からいろんなことが試されてきました。
・大声を出す(海岸で「バッカヤロー!」)
・何かを叩く(大人気ゲーム太鼓の達人)
・笑う(寄せ、お笑い番組)
・つぶやく(twitter)
・しゃべる(井戸端会議)
・アロマをたく(ラベンダー、ゼラニウム、イランイラン、カモミール等)
・音楽を聴く(お好きなアーティストで)

どれもそれぞれに効果はあるのでしょうが、
本書では大きく2つの方法が紹介されています。

一つは
「セロトニン」を高める「リズム運動」

もう一つは
「号泣生活」

どちらもたった5分で解消ストレスが解消されます。

ストレスによる社会的損失(若者や働き盛りのひきこもり、メンタル疾患)が少しでも減るようにとの願い、一人一人が健康で健やかな毎日が送れるようにとの願いを、医学的見地から科学的に解き、実行可能な方法が記されています。

今一度、「ストレスってなんだろう?」と正しく「ストレス」についての知識を得るためにも、本書のような《わかりやすい解説》が嬉しいです。

ストレスの本質を知るだけでも大収穫だと思います。

 

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 ■今回のまとめ
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「ストレスを消す」のに、大それたことはしなくてもいいのです。
ストレスは決してなくなることはありません。ならば「消せ」ばいいのです。

そして、運動不足はやはり心身に悪影響だということが身にしみて理解できました。
自身そして周りの人も、ストレスを解消する生き方をすればこれほど素晴らしいことはありません。

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 ■今回紹介した本
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(文庫)脳からストレスを消す技術 (サンマーク文庫)
(文庫)脳からストレスを消す技術 (サンマーク文庫) 有田秀穂

サンマーク出版 2012-02-14
売り上げランキング : 41575

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「疲労感」はセルフコントロールできる


「疲労感」はセルフコントロールできる

疲労感はセルフコントロールできる


「疲労感」は自分でなんとかできる

思わず「疲れたなあ」と出てくる時、それが精神的疲労であれば、ほぼ自分でなんとかできます。

 
 

過酷な肉体労働であれば、その現場を離れれば疲労はなくなりますが、精神的疲労は自分で作って自分で感じているので何とかなります。

 
 

やらなければならないものという意味での「仕事」での精神的疲労ならば、未来は明るいです。

 
 

なぜならば、「自分でなんとかできる」ものだからです。

 
 

ストレスの多くの場合は「他人」の存在ではないでしょうか?

そのストレスが「疲労感」を生み出します。

考え方の大原則 「他人は変えられない」

ほとんどの場合、他人は思い通りに変えることができません。

 
 

逆の立場だったとしましょう。

 
 

あなたが誰かのストレスの原因になっていたとしましょう。

誰かがあなたに向かって「性格を変えてください」「もっと気を使ってください」と言ったとしたら、あなたはすぐに自分を変えることができますか?

 
 

おそらくよっぽど好きな人からの提案だったとしても、無理ではないでしょうか?

 
 

意識が高くて自己変革や自己成長の途中ならば可能性もなくはないですが、基本的に人は簡単には変わることができません。

 
 

ならばどうするか?

 
 

それは、「好き・嫌い」で他人を分類することを「やめる」のです。

 
 

多くの場合、程度の差はあれ人のことを「好き」か「嫌い」かで分類するものです。

「嫌い」に分類した時点で、そのことがあなたにとってもストレスになります。

 
 

人の分類法を二者択一にするのが、原始時代から続く私たちの脳なのです。

敵か味方か、危険か安心かを正しく分類しないと、生命の危険にさらされる原始時代からの脳の判断は、割と安心な社会生活を送っている現代になってもなかなか抜けるものではありません。

 
 

ただし、私たちは思考や創造性を担う、脳の一番のエースとも言える「前頭全野」が発達しています。

安心できる材料を考え出すことができれば、そのストレスから逃れられるのです。

 
 

「好き」「嫌い」で分類していた直感的な判断をやめて、

「好き」「普通」「大嫌い」に分類してみましょう。

 
 

もちろん、いろんな感情が交差して、「大嫌い」と分類することもあるでしょう。

その場合には、「大嫌いだけどここだけは見習うべき点がある」と、いいところを探してみましょう。

 
 

「直感」ではなく、よく観察する脳トレです。

 
 

長期にわたり「大嫌い」だった人の「いいところ」を探すのはしゃくに触るかもしれませんが、多くの場合「嫌い」に分類されている人の嫌いな部分を強調してその人のことを見ているのです。

 
 

例えばあなたにとっては「普通」の人でも、他の人(Aさん)からすると「嫌い」な人(Bさん)がいたとします。

AさんはBさんの嫌いなところばかり見て、誇張して悪口を言ってるのに気づくはずです。

「そうは言っても、Bさんはどの子にも優しいよ」とAさんに教えてあげられるぐらい「普通」に思っています。

同様に、あなたが「嫌い」な人も、他の人にとっては「いいところ」もある人なのです。

他人を変えようと思ってもなかなか変えられませんが、あなたが考え方を変えるのはすぐにできます。

他人の「悪いところ」を探すのは簡単ですが、「いいところ」を探すのには集中力や観察力、そして「許せる力」が必要です。

「いいところ探し」で「エンドルフィン」を増やす

「いいところ」を探しているには「集中力」が必要です。

集中しているときには「エンドルフィン」という脳内物質が出ています。

エンドルフィンは脳内麻薬とも言われ、至福感や恍惚感が得られます。

 
 

しゃくにさわる「嫌いな人」でも、「嫌い」という感情を決めるのはあなたです。

そしてその感情をコントロールできるのもあなたです。

 
 

変えられないことに熱心で、「嫌い」をますます脳内に定着させる必要もありません。

熱心なファンのように「嫌い」な人のことを考えるのではなく、「いいところ」探しができる心のゆとりを作り出して自己成長した方がよっぽど健康的です。


「疲労感」の原因は運動不足


「疲労感」の原因は運動不足

「疲労感」の原因は運動不足


「運動すると疲れるのでは?」と思われるかもしれませんが、そのイメージは「過酷な運動」ですので捨て置いてください。
 
 
「運動」は生活活動のための運動、スポーツなどの運動を合わせて「身体活動」とも呼ばれますが、ここでは「健康な心身を作るための活動」と定義しておきます。

運動と自律神経の関係

運動をすると交感神経が働き、心拍数や血圧が上昇し、いわゆる「興奮状態」になります。
この交感神経優位の時間が増えると意欲的になり、ポジティブになります。
 
 
「低血圧状態」になっていると元気がないのはご承知の通りです。
 
 
健康のためであれば、ウォーキングがおすすめです。
 
※詳細はこちら
「ジョギング?ウォーキング?健康にいいのはどっち?」【自律神経をコントロールする方法】05
https://minoruito.wp-x.jp/?p=1477

運動と神経伝達物質の関係

15分ほどのジョギングをすると【β-エンドルフィン】が分泌されます。
別名「脳内脳内麻薬」とも呼ばれる神経伝達物質で、心地よさ、陶酔感などの快楽を得られます。
 
 
マラソンを楽しむ人なら、この心地よさは体験済みでしょう。
見ている人と、やっている人の温度差はまさに「体験した人にしか分からない」のです。
 
 
リズミカルな運動、例えば一定の速度で歩くウォーキングをすると【セロトニン】が分泌されます。
また、朝日を浴びても分泌されるので、早朝のウォーキングやジョギングはうってつけの方法です。
セロトニンが分泌されると、「幸福感」「リラックス」が得られます。
 
 
つまり、「気持ちよさ」ですね。「気持ちよい」が得られることが分かっていれば、やめられなくなってくることでしょう。
 
 
ウォーキングだけでなく、リズミカルに「噛む」のも有効ですので、硬いものを食べるのも効果的です。
 
 

「運動不足」は「スポーツ不足」ではない

「運動不足」と聞くと、ついついスポーツ経験のなさや引退してからの年数を考えがちですが、運動不足はスポーツ不足ではありません。
 
 
スポーツの精神的効果
スポーツの肉体的効果
 
 
「サザエさん」の波平さんがよく散歩をするのも、散歩をすることで「気持ちよさ」を体感していたからでしょう。
※ちなみに波平さんは大正11年生まれです。脳科学が今ほど発達していなかった時代の人は、体感により自分なりの健康法を持っていたと想像できます。
 
 

「運動不足」を解消するための心づもり

「そうか!ダラダラしていたらダメだ!今日から張り切って運動するぞ!」と意を決して運動を始めようとしたことが、過去に何度もあったと思います。
 
 
何日続きましたか?
ひょっとしたら三日坊主どころではなく、一日で終わったことはありませんか?
 
 
その意欲は素晴らしいです。
100人のうち、1人ぐらいは継続しているかもしれませんが、ほとんどの人は挫折して落ち込みます。
 
 
その理由は簡単です。
目標設定がハードすぎたのです。
 
 
心では「頑張るぞ!」と決意しても、長年の運動不足からかその目標が今の体には合わなかったのです。
 
 
「そうは言っても私は学生時代にインターハイに出場した経験もあるし、今も立ち仕事をしています。ああ、継続できなくてショック!」と思っても仕方がありません。
 
 
インターハイに出場する年齢の時が、人生の肉体的な強さのピークだったのです。
大活躍していた頃の体の動きの「記憶」は鮮明にあるのにも関わらず、体が思うように動かなくなっている今とのギャップは30歳前後から大きく現れます。
 
 
しかし落ち込む必要はありません。
30代なら30代の
40代なら40代の「今」にふさわしい運動量があります。
 
 
もちろん継続して運動を続けている人と、全くしていない人の差は出てきますが、だからと言って何もやっていない人が病弱で短命と決まったわけではありません。
 
 
むしろハードな負荷をかけすぎた人が突然死することも珍しくありません。
 
 
100歳を超えたおじいちゃんやおばあちゃんが全員、若い頃にハードなスポーツをしていたとも限りません。
むしろ、時代の中でスポーツができなかった人も多いかと思います。
 
 
交通事情が今ほど良くなかったので、当然のことながら徒歩での移動が多かったでしょう。
今の地方の生活には欠かせない自家用車も普及していませんでした。
 
 
徒歩での生活が当たり前という環境が、必然的に健康に良かったのでしょう。
 
 

日常生活で簡単にできる「運動不足解消法」

以上のことから、無理に「ハード」な「スポーツ」をする必要がないことがご理解いただけたでしょうか?
 
 
運動不足の解消は、「日常生活の中で」「無理なく」「継続」することでできるのです。
 
 
・車で買い物に行った時に、できるだけスーパーの入り口付近に駐車しない
・週末にまとめ買いせず、こまめにスーパーに行く
・階段の上り下りを「面倒臭い」と思わず、「ラッキー」と思う
・座りっぱなしの仕事の人は、ひと段落したら席を立って歩く
・ときどき体操するの「ときどき」を、一時間に一回ぐらいの頻度にあげる

まとめ

「うだうだ言わずに、散歩と軽いストレッチやってみ!」ってことです(笑)


「疲労感」の原因はストレス


「疲労感」の原因はストレス

「疲労感」の原因はストレス

ストレスとは?

よく耳にする「ストレス」ですが、「ストレス」って何なのでしょうか?
辞書によると

生体に、外傷・中毒・寒冷・伝染病・精神的緊張などの刺激が加わったとき、生体の示す反応。俗に、精神的緊張。

とあります。
分かったような分からないような(笑)
 
 
ストレスは何らかの原因があり、「それを感じること」とすれば分かりやすいかもしれません。
 
 
例えば、会った人にチクリと嫌味を言われたとします。
・ストレスの原因は「言われた嫌味」
・ストレスは「感じた嫌な気持ち、腹立たしさ」のことです。
 
 

「ストレス=嫌なこと」ではありません。

「ストレス」と聞くと「嫌なこと」と思ってしまいませんか?
例えば、旦那さんの愚痴を聞く、人の悪口ばかり言う人と会う、長時間労働、気の合わない人と同じ時間を過ごす、子供が言うことを聞かないなどが思い当たると思います。
 
 
勘違いしやすいのですが、「ストレス=嫌なこと」だけではないのです。
・苦手な上司がいる職場
・好きな人とランチデート
・終わりそうもない宿題
・楽しみにしている旅行前
・明日から仕事かと、サザエさんを見ている時
・阪神タイガースが逆転勝ちしたとき
 
 
これらはすべて「ストレス」なのです。
 
 
つまり、嬉しいことも悲しいことも、ウキウキ・ワクワクしているときもクヨクヨしているときも、全部ストレスなのです。
 
 
気持ちが上向きの時も、下向きのときも関係なく
「心や体に受ける刺激のすべて = ストレス」なのです。
 
 

「ストレスのない状態」は「何の変化もない状態」

ストレスのない状態とは、刺激も変化もない状態のことです。
光も音も温度も、何もかもが変わらない状態です。
暑くも寒くもなく、眩しくも暗くもなく、ジメジメもカラっともしていない状態。
小春日和に縁側で無防備に寝ている猫のような状態です。
 
 

肉体的なストレスと、精神的なストレス

ストレスには肉体的なものと精神的なものがあります。
倒れるほどの行軍、負荷をかけすぎた筋トレ、満員電車でも通勤、寝不足、体に悪いものを食べた時、睡眠不足、病気や怪我などは「肉体的ストレス」です。
 
 
一方、喜怒哀楽を感じるのは、「精神的ストレス」です。
 
 
大きく分けるとこの2つです。
原因も多岐に渡ります。
ただし、原因があれば必ず「ストレス」になるものでもありません。
身体的な強度の差、性格や思考の差により感じ方も多様です。
 
 
・寒さが苦手な人は、冬の寒さがストレスになります
・寒さが好きな人は、雪が降るとウキウキします
・ジャニーズが好きな人はHey! Say! JUMP がテレビに出ていると目をらんらんとさせます
・AKB48が好きな人に北島三郎さんの歌を大音量で聞かせてもときめきません
・Facebookで否定的なコメントを書き込まれたら何日も落ち込む人もいます
・2ちゃんねるで叩かれても、受け流して気にもしない人もいます
 
 

ストレスが全くないのも、心身には良くない

「ストレスは無い方がいい」と思いがちですが、全く無いと心身の不調の原因にもなります。
大切なのは、適度のストレスとリラックスがある状態です。
 
 
「緊張と緩和」を程よく感じられるのが健康上良いとされています。
(詳細は「自律神経をコントロールする方法」シリーズをご覧ください)
 
 
「現代人はストレスが多い」と見聞きしますが、こんな平和な日本ですらも「過度なストレス」を感じずに過ごすことが難しい社会です。
 
 
また、ストレスが溜まってきていても気づけない人も多数います。
どうすれば過度なストレス、長期にわたるストレスから解放されるのかを知ることができれば、肉体的にも精神的にも健康でいられるはずです。


ストレスによる疲労からの脱出
略して「脱疲」シリーズはまだまだ続きます。
 
次回をお楽しみに。


「疲労感」の原因は脳だ


「疲労感」の原因は脳だ

疲労感の原因は脳だ

「疲労」と「疲労感」

「疲労」と「疲労感」
似たような言葉ですが、ここでは2つを分けて考えてみます。
 
 
「疲労」は体が疲れている状態とします。
肉体労働やスポーツなどでクタクタになったもの。
睡眠など、休めば回復します。
 
 
一方「疲労感」は脳が疲れている状態とします。
体はそれほど酷使していないのにヘロヘロになったもの。
「ストレス疲れ」と言い換えてもいいでしょう。
 
 
ここでは「疲労感(ストレス疲れ)」について、その原因と対策をお伝えします。

疲労感の原因

疲労感は、情報過多・ストレス過多により発生します。
「◯時までにあれとこれをやらなきゃ!」
「あれもこれも大変!どこから手をつけたらいいの?」
と、思わず「忙しい」と口に出してしまうような生活をしていると出てきます。

2つの脳のパーツ

脳にはいろんなパーツがあり、それぞれに役割があります。
「大脳新皮質」は、言葉や大人としてのふるまいなどを理解する「知性を司る脳」です。
「大脳旧皮質」は、喜怒哀楽や食欲、睡眠欲などの生理的欲求の中枢で「本能を司る脳」です。
 
 
外部からの情報が入ってくると、大脳新皮質で情報処理をします。
その情報量が多くなると、大脳旧皮質の働きが制限されます。
 
 
情報の処理には、作業場が必要だと思ってください。
大脳新皮質が働いている間は、広い作業場が必要ですので、大脳旧皮質が働くスペースを制限するとイメージするといいでしょう。
 
 
大脳新皮質:
「うわぁ、めちゃくちゃたくさんの仕事がきたキタ━━━d(゚∀゚)b━━━!!働くぞ〜!ちょ!大脳旧皮質!お前ジャマ!そこから動くなよ。なんてったって、俺が働かなくっちゃ人間らしい判断ができねーっての!」
 
 
大脳旧皮質
「う、うん。分かった。じっとしてるよ(クソ!人類特有の進化した部分だからってエラそうにしやがって…どうせ俺なんて本能だけだから、小動物と変わらんもんな…ちぇ…)。」
 
 
脳の作業場はスペースが限られているので、ふたつの脳のパーツは一緒にフル稼働できないのです。
そして、大脳新皮質が優先されているようです。
 
 
ですから、大脳新皮質が優位に働いているとき、例えば面白い本に夢中になっているときには、大脳旧皮質の仕事でもある「空腹感」などを感じられず、何時間も食べなくて集中してしまうケースなども生まれます。
本能の欲求を無視しないと、外からやってくる過大な情報量を処理できないのです。
 
 
いわゆる「寝食を忘れて…」の状態ですね。
ときには集中や熱中して何かをするのもいいですが、動物としてのヒトは、食べたり寝たりしなければなりません。
 
 
集中していたことが終了したときに、空腹も感じますし、眠くもなります。

原始時代から続くヒトの脳

進化の過程で、大脳新皮質が発達してきたお陰で私たちは野生の動物に食べられることなく今日までやってこれました。
 
 
原始時代であれば、獣に襲われる危険を回避しなければなりません。
 
 
もし大脳旧皮質が優位に働いていたら、
「今飯食ってるしぃ。サーベルタイガーから逃げるのダルいわ」
なんてことになって、身を守れませんでした。
 
 
「あ、ヤベー獣がやってきた!逃げろー!」と
五感をフルに働かせて逃げることが大切な時代が何万年も続いてきたので、たかだか文明が発達した人類の歴史の数千年ではさらなる進化はなさそうです。
 
 
今の脳の状態は、原始時代から受け継がれてきたままだと思っていいでしょう。

情報過多になると

話を元に戻しましょう。
 
 
情報過多になると、それぞれの脳のパーツはこうなります。
大脳旧皮質(本能)は、五感異常、食行動異常、肥満や生活習慣病などの身体異常を起こします。
大脳新皮質(知性)は、認知異常、精神的行動異常、うつ病、神経症などの精神異常を起こします。
 
 
風邪などを引いているわけでもないのに、「疲れが抜けない」「頭がぼーっとする」「ご飯がおいしくない」など、精神的なストレスが原因と思いがちな症状は、「疲労感」に似ていますが、脳の疲労が原因のことが多いです。
 
 
「疲れてるんだよ。リフレッシュしてきたら?」とアドバイスをもらうようなときは、休む暇もなく次から次へとやることが消えないような状態です。
 
 
「忙しい!忙しい!」が口癖のようになっているとき、例えば24時間ずっと赤ちゃんと過ごしているようなときだったり、一人ではこなしきれないほどの仕事量のときに相当します。
 
 
「子どもを産んだら太った」と思い込んでいる人も、この例が当てはまるでしょう。
 
 
太るのは「食べ過ぎ」と「運動不足」が大きな要因だと誰もが知っています。
命を削ってでも子孫を育む行為である妊娠や出産が、直接的に太る要因ではないと言えます。
 
 
授乳、オムツ交換、抱っこにおんぶ、あやしたり話しかけたり、体調をチェックしたりと、赤ちゃんのお世話は「終わりのない仕事」のように次から次へと「やらなければならない」ことが発生します。
 
 
もちろん、「愛情」があるのでなんとか乗り越えられるのですが、完璧な育児を求めたり、「いいママにならなきゃ」と思っていると、ストレスがどんどんと増えてきて、脳が疲れてしまいます。
 
 
この「脳が疲れている」状態が、「疲労感」だと理解しましょう。
疲労感いっぱいで長時間頑張ってしまうと、食欲異常や体調不良が発生し、メンタル疾患にも発展します。

脳疲労の回復方法

(1)運動による脳疲労の回復
脳がフリーズしているとき(働かないとき)には、脳の血流が悪くなっています。
運動をして血流を良くすることで脳疲労を解消できます。
ウォーキングや筋トレなど、基礎的な運動が特におすすめです。
 
 
「運動は体を疲れさせるためのもの」と考えているとやり始めはおっくうになるものですが、適度なスポーツのあとの「スッキリ感」はまさに運動によって血流がよくなり、頭(脳)がスッキリする典型的な例です。
 
 
特別なスポーツをがむしゃらにやるわけではないので、「散歩」でも「ウインドウショッピング」でもいいのです。
日常生活で欠かせない「お買い物」に出かけるのも有効です。
 
 
(2)思考の変換
「ストレス過多」が脳疲労を発生させます。
「考えすぎだよ」と言われる人の思考は、「考えても仕方がないこと」まで考える癖がついています。
 
 
「考えることが多い」のが原因なので、「考えることを減らす」のが有効です。
「じゃあどうすればいいの?心配して考えちゃダメなの?」と思われるかもしれませんね。
 
 
少し落ち着いて思い出してください。
過去に心配したことが、「ああ、心配して良かった」と思えることがいくつありましたか?
 
 
「台風が直撃したらどうしよう」
「隕石が落ちてきたらどうしよう」
「お化けが出てきて金縛りにあったらどうしよう」
「子どもを外で遊ばせてるけど、誘拐されたらどうしよう」
「鍵をかけたかどうか確認しなかったけどどうしよう」
「この子が大きくなって犯罪者になったらどうしよう」
「明日会社からクビを宣告されたらどうしよう」
 
 
無くは無いのですが、極めて現実に起こりうる可能性が低いことを心配しても仕方がありません。
 
 
もし万が一、そうなったとしたら、「その時に考える」ようにすればいいのです。

大切なことなので繰り返します。
「未来を心配して、良かったことがありましたか?」

ストレスをあっという間に消す方法


ご質問にお答えします

「イトーさんはストレス感じないんですか?」と質問されます。

感じますよ!

もちろん感じます。

下手をすると人一倍感じているかもしれません。

でもストレスを感じたら、

すぐに対応できるようにトレーニングを積んでいます。

それは、

「おいしいネタいただきました~!」と感謝することです。

反抗期の娘にイジられたなんて、最高のネタになります。

facebookやブログをやっていると、

特に「おいしいネタ」が欲しくなりますが、

・美味しいものを食べた

・キレイな花が咲いていた

・旅行に行った

・面白い本を読んだ

などは、どなたでもあり得るお話です。

ストレスを「おいしいネタ」にするのは、

その当事者だけです。

感じるストレスは、

多くの人が共感してくれますが、

それをどのようにネタに変換するかは

その人の人柄がにじみ出てきます。

だからこそ面白いと思います。

ぜひ、ストレスを感じたら、

面白おかしく変換する脳トレをしてみてはいかがでしょうか。

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