「免疫力を高めるために、白血球を知る」【自律神経をコントロールする方法】シリーズ14
病気の原因は大きく分けて二つです。
「免疫系」の病気
「血管系」の病気
免疫とは、病気から体を守るシステムです。
細菌やウィルスに感染することによって発症する病気、つまり「感染症」から体を守ってくれるのがこの「免疫」です。
風邪をひきやすい人とそうで無い人の違いは
この免疫力の違いです。
私たちの体は、外部からの攻撃(細菌やウィルス)だけでなく、体内からも「がん」に攻撃されています。
健康な人でも、日々何千個ものがん細胞が生まれていますが、免疫システムのおかげでそれらは排除されています。
免疫の中心的役割を担っているのは、血液中の白血球です。
細菌など大きな異物は白血球の中でも「顆粒球」が処理します。
ウィルスなどの小さな異物は、白血球の中の「リンパ球」が処理します。
交感神経が優位だと「顆粒球」が増え、
副交感神経が優位だと「リンパ球」が増えます。
どちらも下がってしまうと免疫力が低下しますが、
中でも交感神経が過剰に優位になったときに問題が起こります。
交感神経が過剰に優位な状態が長く続くと大変です。
交感神経が過剰に優位
↓
顆粒球が増えすぎる
↓
健康維持に必要な常在菌まで殺してしまう
↓
使われない顆粒球が死ぬときに
「活性酸素」をばらまいて細胞を傷つける
「たくさんあれば風邪をひかない」
のではなく、過剰にありすぎるともっと深刻な状況になってしまうのです。
反対に、副交感神経が過剰に優位な状態だとリンパ球が増えすぎます。
リンパ球が増えすぎると、
ほんのわずかな抗体にも反応して「アレルギー」を引き起こします。
徹夜をして交感神経を過剰に優位にするような状態
つまり「ハイ」な状態を長く続けるべきではありませんね。
参考文献
なぜ、「これ」は健康にいいのか?
小林弘幸(順天堂大学医学部教授)著
サンマーク出版
なぜ、「これ」は健康にいいのか? | |
小林弘幸
サンマーク出版 2011-04-21 |
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