人は見た目が9割/竹内一郎著/新潮社


「人は見た目が9割」
竹内一郎著/新潮新書

人は見た目が9割

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【こんな本】
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「日本人のための非言語コミュニケーション」入門
http://goo.gl/wKwyvQ

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 ■書籍情報
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【書籍名】人は見た目が9割
【著者名】竹内一郎
【出版社】新潮社
【出版日】2005年10月
【オススメ度】★★★★
【こんな時に】「言葉」以外から伝わることの大切さを知ることができる
【キーワード】ノンバーバル・コミュニケーション
【頁 数】191ページ
【目 次】
第1話 ひとは見た目で判断する
アクションは口よりも
言葉は七%しか伝えない
信頼できる行動
顔の形と性格の関係
髭はコンプレックスの表れ
ソファーの隙間はなぜ気持ちいいか
第2話 仕草の法則
自分の席から離れない上司
早口で声が高いひと
なぜ百姓は東北弁
似た者夫婦の心理学
頷き過ぎにご用心
オーバーアクションは薄っぺらい
足を大きく開く男
緊張のサイン
サクラは三人以上必要
第3話 女の嘘が見破れない理由
「目を見て話す」のは何秒か
女の嘘はばれにくい
勘が鋭い女性とは
潤んだ瞳に注意
髪型の意図
可愛い女の子になる方法
第4話 マンガの伝達力
マンガの技法に学ぶ
構図のインパクト
内面を背景で表現する
読者に語りかける
絵で音を表現する
第5話 日本人は無口なおしゃべり
国境を越えるノンバーバル行動
二種類のノンバーバル・コミュニケーション
「語らぬ」文化
「わからせぬ」文化
「いたわる」文化
「ひかえる」文化
「修める」文化
「ささやかな」文化
「流れる」文化
第6話 色と匂いに出にけり
色の力
マンガはなぜモノクロか
色のメッセージ
騒色公害
目立つ色、目立たない色
赤い公衆電話が消えた理由
荷物を軽くする色
色のイメージ
化粧が生む自信
日本のメイクは美を追求しない
匂いの力
匂いのない恋
第7話 良い間、悪い間、抜けてる間
タイミングは伝える
間の伝達力
相手に想像させる
観客は交流したい
「読み聞かせ」のコツ
マンガにおける間
沈黙に耐える
第8話 トイレの距離、恋愛の距離
心理的距離は八種類
敵は真正面に座る
男子トイレの法則
リーダーの座席
遠距離恋愛の法則
第9話 舞台は人生だ
外見は人格さえも変える
没個人になるということ
恐怖を表現する
相性のつくり方
暑い時、人は興奮する
第10話 行儀作法もメッセージ
マナーというノンバーバル行動
応接室への案内
車の座席
第11話 顔色をうかがおう
表情の研究
笑いの伝える者
微笑みの持つ重層構造
男女の顔の違い
加齢の特徴
ポーズが伝える感情

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 ■1分間紹介文
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喋りはうまいのに信用できない人と、無口でも説得力にあふれた人の差はどこにあるのか。女性の嘘を見破りにくい理由とは何か。すべてを左右しているのは「見た目」だった!顔つき、仕草、目つき、匂い、色、温度、距離等々、私たちを取り巻く言葉以外の膨大な情報が持つ意味を考える。心理学、社会学からマンガ、演劇まであらゆるジャンルの知識を駆使した日本人のための「非言語コミュニケーション」入門。

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 ■書評
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タイトルから勝手な想像をしたときには、「美人はお得」「ビジネスマンは身だしなみを整えるべし」のような本でしたが、読んでみるとまるっきり違って「ノンバーバル・コミュニケーション」について具体例が豊富にある分かりやすい解説書でした。

中でもマンガを用いた解説は刺さります。
同時に、人気の漫画家は作家であり、照明であり、音声であり、脚本家であり編集者でもある作品づくりのプロだと、改めて尊敬の念を抱きました。

人は、「イメージされたいようにイメージを作ることができる」のだと実感しました。
つまり、言葉を用いなくても、「なりたいようになれる」のです。

「言葉を用いなくても」と書きましたが、その「言葉」の中の無音の「間」についてもページが割かれています。
伝えたいことを伝える確率を上げるためにも、「間」の研究が大切だと思い知りました。

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■どう活かすか
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姿勢改善のプロとして、「装い」だけでなく生身の体のよい姿勢、かっこいい姿勢も、ある意味ノンバーバル・コミュニケーションの一つだと訴えたい。

「健康そうだな」「信頼できそうだな」と、姿勢からもアプローチできるのだと確信しました。

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 ■今回のまとめ
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見られる「見た目」
見る「見た目」
どちらも注意して人間観察をすると、どこにいても楽しめます。
言葉にせずに「伝わるもの」の大切さは知的好奇心をくすぐるものもあります。

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 ■今回紹介した本
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人は見た目が9割 (新潮新書)
人は見た目が9割 (新潮新書) 竹内 一郎

新潮社 2005-10
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