「ムダにならない勉強法」樺沢紫苑著(サンマーク出版)


ムダにならない勉強法
(サンマーク出版)
樺沢紫苑著

ダニエルはミヤギに教えられたことを、来る日も来る日もやります。
それは車のワックスがけ。
「ワックス・オン! ワックス・オフ!」
右手で左から右に円を描くようにワックスを車に塗布し、左手で右から円を描くようにそのワックスを拭き取るだけの日々。
 
映画『ベスト・キッド』(1985年公開)のワンシーンです。
 
空手を教えてもらおうとミヤギに弟子入りしたのに、師匠はダニエルに車のワックスがけしかやらせません。
 
何日も同じことをやらされて、ある日ダニエルはキレました。
「僕は空手を習いたいんだ!」
 
するとミヤギはダニエルに「突き」を繰り出します。
ダニエルは瞬時にその「突き」をかわします。
そう、来る日も来る日もやり続けた「ワックス・オン!ワックス・オフ!」の動きで。
 
人からの教えを「素直に」実行することが、大きな成功を掴むと本書に書かれています。
 
「そんなことやっても意味がないんじゃないか?」と思いながらやる、またはやらないのと、「うん。とりあえずやってみよう」と実行する人の差は大きいのです。
 
「なぜこれをやらなければいけないんですか?」と疑問を持って、「やる意味」を尋ねることも時には必要かもしれません。
 
しかし、「とりあえず行動してみる」素直さが、「究極の成功法則」だということが第4章に書かれてありました。
 
私ごとですが、著者の樺沢紫苑先生が主宰するコミュニティーに入って学びを深めています。
・本を読もう。読んだらアウトプットしよう
・セミナーでは3つの気づきを見つけよう。そしてアウトプットしよう。
・著者になりたければ日々ネタをメモしよう。名刺大のカードがおすすめ。
・YouTubeは数多くブログ型のものを配信しよう。
・継続こそ本当の力になる
 
など多岐にわたることを学んでいますが、YouTubeの編集ソフトの使い方を学ぶタイプのものではありません。
 
なぜそれが良いのか、自分の成長にどう役に立つのかは、学んだ時には分からないものです。
しかし、「とりあえずやってみる」と、ある一定の継続をしたのちに大きな成長をしている自分に気がつきます。
 
この「気づき」こそが、大人の「勉強法」ではないでしょうか。
 
そして、精神科医だからこそ教えられる、
脳科学に裏付けされた勉強法が本書です。
 
「続けるのが楽しくなる脳の仕組み」
「記憶はタイピングよりボールペン」
「人に教える」
「講師になる」
これまでの樺沢先生の経験に基づく「勉強法」だからこそ、リアリティーあふれる事例の紹介と解説になっています。
 
「インプットとアウトプットを繰り返し、螺旋階段を登るように成長する」
私の人生もそうありたいと、徹底的に「真似ぶ」ことにします。
 

ムダにならない勉強法
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