小児科医は自分の子どもに薬を飲ませない / 鳥海佳代子著 / マキノ出版


【小児科医は自分の子どもに薬を飲ませない】

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【こんな本】

(Amazonでの商品紹介より抜粋)

いらない薬、いらないワクチン教えます

「熱冷ましについて、こんなに詳しく聞いたのは初めて! 」
「ワクチンの方針を迷っていたけれど、心から納得できた! 」

お母さんたちから「なんでも聞きやすい」と言われ、
診療時間が長くなることもしばしば。
年間1万人以上の子どもを診察してきた現役小児科医が、
薬やワクチンの是非について
本音で語ります。

「私なら9割の薬は捨てる」
「我が子には接種させたくないワクチン」
「患者思いの医者かどうかの見分け方」
など、
2児の母でもある著者が教える、
“医者いらず”の子どもに育てる最善の方法とは?

主な内容

【薬】
・子どもに処方される薬の9割は不要?
・抗生剤はかぜに効かない?
【病院】
・「内科小児科」の看板には要注意?
・診察室で親が必ずすべき質問とは?
【ワクチン】
・インフルエンザワクチンは効けばラッキー?
・「接種させない」と決めたら気をつけることは?
など、
大切な子どもを守るために
知っておいてほしいことが満載です。

書籍情報

【書籍名】小児科医は自分の子どもに薬を飲ませない (いらない薬、いらないワクチン教えます)
【著者名】鳥海 佳代子
【出版社】マキノ出版
【出版日】2016年10月15日
【オススメ度】★★★★★
【こんな時に】子どもが病気になってお医者さんにかかる前に知っておくべき知識
【キーワード】小児科 薬 ワクチン
【頁 数】184ページ
【目 次】
第1章 その薬、本当に必要ですか?
第2章 子どもが熱を出すのは良いこと
第3章 「医者いらず」の子どもに育てる方法
第4章 やむをえず医者にかかる際の注意点
第5章 ワクチンはあくまで「効けばラッキー」
第6章 子どもを信じて守れる親になろう

書評

ウイルスと細菌の違いを知っている親がどれだけいるでしょうか?
熱が出たらとりあえず抗生剤を飲ませている親は、けっこういるかと思います。
子どもの熱を下げることが、親のつとめであり、熱が下がればすべてよしと思っている親も多いのではないでしょうか?

本書では、
「こんな場合は薬じゃなくて水分補給ですよ」
「夜間救急に駆け込む必要はありませんよ」
「いいクリニックはここを見ればわかる」
「ワクチンは満点の予防ではありません。親がしっかりと知識をつけましょう」
現役の小児科医で、2児の母親だからこそ、本音で教えてくれる情報がわかりやすく書かれています。

ビジネスに徹するクリニックの院長だとしたら、
とりあえずの薬を処方していることでしょう。

時間をかけて親に正しい知識を提供する鳥海先生の説明は、
限られた受診者(の親)しか聞くことができません。

「子どもを健康にしたければ親が賢くなりましょう」と、
丁寧に説明している長い時間をこの一冊に込められたとの想いが伝わってきます。

儲かっていない(失礼!)けれど大人気の小児科の先生が語る本音の部分。
薬、病院、ワクチンのことが「親目線」で理解すると、最高の子育てができると思えた一冊です。

今回のまとめ

お医者さんであり、お母さんである著者だからこそ、
どちらの本音も語れます。
親がしっかりと知識をつけ、よいお医者さんとお付き合いができれば
子どもは一層健康に育つことでしょう。

今回紹介した本

 

小児科医は自分の子どもに薬を飲ませない (いらない薬、いらないワクチン教えます)
小児科医は自分の子どもに薬を飲ませない (いらない薬、いらないワクチン教えます) 鳥海 佳代子

マキノ出版 2016-10-15
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「疲労感」はセルフコントロールできる


「疲労感」はセルフコントロールできる

疲労感はセルフコントロールできる


「疲労感」は自分でなんとかできる

思わず「疲れたなあ」と出てくる時、それが精神的疲労であれば、ほぼ自分でなんとかできます。

 
 

過酷な肉体労働であれば、その現場を離れれば疲労はなくなりますが、精神的疲労は自分で作って自分で感じているので何とかなります。

 
 

やらなければならないものという意味での「仕事」での精神的疲労ならば、未来は明るいです。

 
 

なぜならば、「自分でなんとかできる」ものだからです。

 
 

ストレスの多くの場合は「他人」の存在ではないでしょうか?

そのストレスが「疲労感」を生み出します。

考え方の大原則 「他人は変えられない」

ほとんどの場合、他人は思い通りに変えることができません。

 
 

逆の立場だったとしましょう。

 
 

あなたが誰かのストレスの原因になっていたとしましょう。

誰かがあなたに向かって「性格を変えてください」「もっと気を使ってください」と言ったとしたら、あなたはすぐに自分を変えることができますか?

 
 

おそらくよっぽど好きな人からの提案だったとしても、無理ではないでしょうか?

 
 

意識が高くて自己変革や自己成長の途中ならば可能性もなくはないですが、基本的に人は簡単には変わることができません。

 
 

ならばどうするか?

 
 

それは、「好き・嫌い」で他人を分類することを「やめる」のです。

 
 

多くの場合、程度の差はあれ人のことを「好き」か「嫌い」かで分類するものです。

「嫌い」に分類した時点で、そのことがあなたにとってもストレスになります。

 
 

人の分類法を二者択一にするのが、原始時代から続く私たちの脳なのです。

敵か味方か、危険か安心かを正しく分類しないと、生命の危険にさらされる原始時代からの脳の判断は、割と安心な社会生活を送っている現代になってもなかなか抜けるものではありません。

 
 

ただし、私たちは思考や創造性を担う、脳の一番のエースとも言える「前頭全野」が発達しています。

安心できる材料を考え出すことができれば、そのストレスから逃れられるのです。

 
 

「好き」「嫌い」で分類していた直感的な判断をやめて、

「好き」「普通」「大嫌い」に分類してみましょう。

 
 

もちろん、いろんな感情が交差して、「大嫌い」と分類することもあるでしょう。

その場合には、「大嫌いだけどここだけは見習うべき点がある」と、いいところを探してみましょう。

 
 

「直感」ではなく、よく観察する脳トレです。

 
 

長期にわたり「大嫌い」だった人の「いいところ」を探すのはしゃくに触るかもしれませんが、多くの場合「嫌い」に分類されている人の嫌いな部分を強調してその人のことを見ているのです。

 
 

例えばあなたにとっては「普通」の人でも、他の人(Aさん)からすると「嫌い」な人(Bさん)がいたとします。

AさんはBさんの嫌いなところばかり見て、誇張して悪口を言ってるのに気づくはずです。

「そうは言っても、Bさんはどの子にも優しいよ」とAさんに教えてあげられるぐらい「普通」に思っています。

同様に、あなたが「嫌い」な人も、他の人にとっては「いいところ」もある人なのです。

他人を変えようと思ってもなかなか変えられませんが、あなたが考え方を変えるのはすぐにできます。

他人の「悪いところ」を探すのは簡単ですが、「いいところ」を探すのには集中力や観察力、そして「許せる力」が必要です。

「いいところ探し」で「エンドルフィン」を増やす

「いいところ」を探しているには「集中力」が必要です。

集中しているときには「エンドルフィン」という脳内物質が出ています。

エンドルフィンは脳内麻薬とも言われ、至福感や恍惚感が得られます。

 
 

しゃくにさわる「嫌いな人」でも、「嫌い」という感情を決めるのはあなたです。

そしてその感情をコントロールできるのもあなたです。

 
 

変えられないことに熱心で、「嫌い」をますます脳内に定着させる必要もありません。

熱心なファンのように「嫌い」な人のことを考えるのではなく、「いいところ」探しができる心のゆとりを作り出して自己成長した方がよっぽど健康的です。


「疲労感」の原因は運動不足


「疲労感」の原因は運動不足

「疲労感」の原因は運動不足


「運動すると疲れるのでは?」と思われるかもしれませんが、そのイメージは「過酷な運動」ですので捨て置いてください。
 
 
「運動」は生活活動のための運動、スポーツなどの運動を合わせて「身体活動」とも呼ばれますが、ここでは「健康な心身を作るための活動」と定義しておきます。

運動と自律神経の関係

運動をすると交感神経が働き、心拍数や血圧が上昇し、いわゆる「興奮状態」になります。
この交感神経優位の時間が増えると意欲的になり、ポジティブになります。
 
 
「低血圧状態」になっていると元気がないのはご承知の通りです。
 
 
健康のためであれば、ウォーキングがおすすめです。
 
※詳細はこちら
「ジョギング?ウォーキング?健康にいいのはどっち?」【自律神経をコントロールする方法】05
https://minoruito.wp-x.jp/?p=1477

運動と神経伝達物質の関係

15分ほどのジョギングをすると【β-エンドルフィン】が分泌されます。
別名「脳内脳内麻薬」とも呼ばれる神経伝達物質で、心地よさ、陶酔感などの快楽を得られます。
 
 
マラソンを楽しむ人なら、この心地よさは体験済みでしょう。
見ている人と、やっている人の温度差はまさに「体験した人にしか分からない」のです。
 
 
リズミカルな運動、例えば一定の速度で歩くウォーキングをすると【セロトニン】が分泌されます。
また、朝日を浴びても分泌されるので、早朝のウォーキングやジョギングはうってつけの方法です。
セロトニンが分泌されると、「幸福感」「リラックス」が得られます。
 
 
つまり、「気持ちよさ」ですね。「気持ちよい」が得られることが分かっていれば、やめられなくなってくることでしょう。
 
 
ウォーキングだけでなく、リズミカルに「噛む」のも有効ですので、硬いものを食べるのも効果的です。
 
 

「運動不足」は「スポーツ不足」ではない

「運動不足」と聞くと、ついついスポーツ経験のなさや引退してからの年数を考えがちですが、運動不足はスポーツ不足ではありません。
 
 
スポーツの精神的効果
スポーツの肉体的効果
 
 
「サザエさん」の波平さんがよく散歩をするのも、散歩をすることで「気持ちよさ」を体感していたからでしょう。
※ちなみに波平さんは大正11年生まれです。脳科学が今ほど発達していなかった時代の人は、体感により自分なりの健康法を持っていたと想像できます。
 
 

「運動不足」を解消するための心づもり

「そうか!ダラダラしていたらダメだ!今日から張り切って運動するぞ!」と意を決して運動を始めようとしたことが、過去に何度もあったと思います。
 
 
何日続きましたか?
ひょっとしたら三日坊主どころではなく、一日で終わったことはありませんか?
 
 
その意欲は素晴らしいです。
100人のうち、1人ぐらいは継続しているかもしれませんが、ほとんどの人は挫折して落ち込みます。
 
 
その理由は簡単です。
目標設定がハードすぎたのです。
 
 
心では「頑張るぞ!」と決意しても、長年の運動不足からかその目標が今の体には合わなかったのです。
 
 
「そうは言っても私は学生時代にインターハイに出場した経験もあるし、今も立ち仕事をしています。ああ、継続できなくてショック!」と思っても仕方がありません。
 
 
インターハイに出場する年齢の時が、人生の肉体的な強さのピークだったのです。
大活躍していた頃の体の動きの「記憶」は鮮明にあるのにも関わらず、体が思うように動かなくなっている今とのギャップは30歳前後から大きく現れます。
 
 
しかし落ち込む必要はありません。
30代なら30代の
40代なら40代の「今」にふさわしい運動量があります。
 
 
もちろん継続して運動を続けている人と、全くしていない人の差は出てきますが、だからと言って何もやっていない人が病弱で短命と決まったわけではありません。
 
 
むしろハードな負荷をかけすぎた人が突然死することも珍しくありません。
 
 
100歳を超えたおじいちゃんやおばあちゃんが全員、若い頃にハードなスポーツをしていたとも限りません。
むしろ、時代の中でスポーツができなかった人も多いかと思います。
 
 
交通事情が今ほど良くなかったので、当然のことながら徒歩での移動が多かったでしょう。
今の地方の生活には欠かせない自家用車も普及していませんでした。
 
 
徒歩での生活が当たり前という環境が、必然的に健康に良かったのでしょう。
 
 

日常生活で簡単にできる「運動不足解消法」

以上のことから、無理に「ハード」な「スポーツ」をする必要がないことがご理解いただけたでしょうか?
 
 
運動不足の解消は、「日常生活の中で」「無理なく」「継続」することでできるのです。
 
 
・車で買い物に行った時に、できるだけスーパーの入り口付近に駐車しない
・週末にまとめ買いせず、こまめにスーパーに行く
・階段の上り下りを「面倒臭い」と思わず、「ラッキー」と思う
・座りっぱなしの仕事の人は、ひと段落したら席を立って歩く
・ときどき体操するの「ときどき」を、一時間に一回ぐらいの頻度にあげる

まとめ

「うだうだ言わずに、散歩と軽いストレッチやってみ!」ってことです(笑)


「疲労感」の原因はストレス


「疲労感」の原因はストレス

「疲労感」の原因はストレス

ストレスとは?

よく耳にする「ストレス」ですが、「ストレス」って何なのでしょうか?
辞書によると

生体に、外傷・中毒・寒冷・伝染病・精神的緊張などの刺激が加わったとき、生体の示す反応。俗に、精神的緊張。

とあります。
分かったような分からないような(笑)
 
 
ストレスは何らかの原因があり、「それを感じること」とすれば分かりやすいかもしれません。
 
 
例えば、会った人にチクリと嫌味を言われたとします。
・ストレスの原因は「言われた嫌味」
・ストレスは「感じた嫌な気持ち、腹立たしさ」のことです。
 
 

「ストレス=嫌なこと」ではありません。

「ストレス」と聞くと「嫌なこと」と思ってしまいませんか?
例えば、旦那さんの愚痴を聞く、人の悪口ばかり言う人と会う、長時間労働、気の合わない人と同じ時間を過ごす、子供が言うことを聞かないなどが思い当たると思います。
 
 
勘違いしやすいのですが、「ストレス=嫌なこと」だけではないのです。
・苦手な上司がいる職場
・好きな人とランチデート
・終わりそうもない宿題
・楽しみにしている旅行前
・明日から仕事かと、サザエさんを見ている時
・阪神タイガースが逆転勝ちしたとき
 
 
これらはすべて「ストレス」なのです。
 
 
つまり、嬉しいことも悲しいことも、ウキウキ・ワクワクしているときもクヨクヨしているときも、全部ストレスなのです。
 
 
気持ちが上向きの時も、下向きのときも関係なく
「心や体に受ける刺激のすべて = ストレス」なのです。
 
 

「ストレスのない状態」は「何の変化もない状態」

ストレスのない状態とは、刺激も変化もない状態のことです。
光も音も温度も、何もかもが変わらない状態です。
暑くも寒くもなく、眩しくも暗くもなく、ジメジメもカラっともしていない状態。
小春日和に縁側で無防備に寝ている猫のような状態です。
 
 

肉体的なストレスと、精神的なストレス

ストレスには肉体的なものと精神的なものがあります。
倒れるほどの行軍、負荷をかけすぎた筋トレ、満員電車でも通勤、寝不足、体に悪いものを食べた時、睡眠不足、病気や怪我などは「肉体的ストレス」です。
 
 
一方、喜怒哀楽を感じるのは、「精神的ストレス」です。
 
 
大きく分けるとこの2つです。
原因も多岐に渡ります。
ただし、原因があれば必ず「ストレス」になるものでもありません。
身体的な強度の差、性格や思考の差により感じ方も多様です。
 
 
・寒さが苦手な人は、冬の寒さがストレスになります
・寒さが好きな人は、雪が降るとウキウキします
・ジャニーズが好きな人はHey! Say! JUMP がテレビに出ていると目をらんらんとさせます
・AKB48が好きな人に北島三郎さんの歌を大音量で聞かせてもときめきません
・Facebookで否定的なコメントを書き込まれたら何日も落ち込む人もいます
・2ちゃんねるで叩かれても、受け流して気にもしない人もいます
 
 

ストレスが全くないのも、心身には良くない

「ストレスは無い方がいい」と思いがちですが、全く無いと心身の不調の原因にもなります。
大切なのは、適度のストレスとリラックスがある状態です。
 
 
「緊張と緩和」を程よく感じられるのが健康上良いとされています。
(詳細は「自律神経をコントロールする方法」シリーズをご覧ください)
 
 
「現代人はストレスが多い」と見聞きしますが、こんな平和な日本ですらも「過度なストレス」を感じずに過ごすことが難しい社会です。
 
 
また、ストレスが溜まってきていても気づけない人も多数います。
どうすれば過度なストレス、長期にわたるストレスから解放されるのかを知ることができれば、肉体的にも精神的にも健康でいられるはずです。


ストレスによる疲労からの脱出
略して「脱疲」シリーズはまだまだ続きます。
 
次回をお楽しみに。


「疲労感」の原因は脳だ


「疲労感」の原因は脳だ

疲労感の原因は脳だ

「疲労」と「疲労感」

「疲労」と「疲労感」
似たような言葉ですが、ここでは2つを分けて考えてみます。
 
 
「疲労」は体が疲れている状態とします。
肉体労働やスポーツなどでクタクタになったもの。
睡眠など、休めば回復します。
 
 
一方「疲労感」は脳が疲れている状態とします。
体はそれほど酷使していないのにヘロヘロになったもの。
「ストレス疲れ」と言い換えてもいいでしょう。
 
 
ここでは「疲労感(ストレス疲れ)」について、その原因と対策をお伝えします。

疲労感の原因

疲労感は、情報過多・ストレス過多により発生します。
「◯時までにあれとこれをやらなきゃ!」
「あれもこれも大変!どこから手をつけたらいいの?」
と、思わず「忙しい」と口に出してしまうような生活をしていると出てきます。

2つの脳のパーツ

脳にはいろんなパーツがあり、それぞれに役割があります。
「大脳新皮質」は、言葉や大人としてのふるまいなどを理解する「知性を司る脳」です。
「大脳旧皮質」は、喜怒哀楽や食欲、睡眠欲などの生理的欲求の中枢で「本能を司る脳」です。
 
 
外部からの情報が入ってくると、大脳新皮質で情報処理をします。
その情報量が多くなると、大脳旧皮質の働きが制限されます。
 
 
情報の処理には、作業場が必要だと思ってください。
大脳新皮質が働いている間は、広い作業場が必要ですので、大脳旧皮質が働くスペースを制限するとイメージするといいでしょう。
 
 
大脳新皮質:
「うわぁ、めちゃくちゃたくさんの仕事がきたキタ━━━d(゚∀゚)b━━━!!働くぞ〜!ちょ!大脳旧皮質!お前ジャマ!そこから動くなよ。なんてったって、俺が働かなくっちゃ人間らしい判断ができねーっての!」
 
 
大脳旧皮質
「う、うん。分かった。じっとしてるよ(クソ!人類特有の進化した部分だからってエラそうにしやがって…どうせ俺なんて本能だけだから、小動物と変わらんもんな…ちぇ…)。」
 
 
脳の作業場はスペースが限られているので、ふたつの脳のパーツは一緒にフル稼働できないのです。
そして、大脳新皮質が優先されているようです。
 
 
ですから、大脳新皮質が優位に働いているとき、例えば面白い本に夢中になっているときには、大脳旧皮質の仕事でもある「空腹感」などを感じられず、何時間も食べなくて集中してしまうケースなども生まれます。
本能の欲求を無視しないと、外からやってくる過大な情報量を処理できないのです。
 
 
いわゆる「寝食を忘れて…」の状態ですね。
ときには集中や熱中して何かをするのもいいですが、動物としてのヒトは、食べたり寝たりしなければなりません。
 
 
集中していたことが終了したときに、空腹も感じますし、眠くもなります。

原始時代から続くヒトの脳

進化の過程で、大脳新皮質が発達してきたお陰で私たちは野生の動物に食べられることなく今日までやってこれました。
 
 
原始時代であれば、獣に襲われる危険を回避しなければなりません。
 
 
もし大脳旧皮質が優位に働いていたら、
「今飯食ってるしぃ。サーベルタイガーから逃げるのダルいわ」
なんてことになって、身を守れませんでした。
 
 
「あ、ヤベー獣がやってきた!逃げろー!」と
五感をフルに働かせて逃げることが大切な時代が何万年も続いてきたので、たかだか文明が発達した人類の歴史の数千年ではさらなる進化はなさそうです。
 
 
今の脳の状態は、原始時代から受け継がれてきたままだと思っていいでしょう。

情報過多になると

話を元に戻しましょう。
 
 
情報過多になると、それぞれの脳のパーツはこうなります。
大脳旧皮質(本能)は、五感異常、食行動異常、肥満や生活習慣病などの身体異常を起こします。
大脳新皮質(知性)は、認知異常、精神的行動異常、うつ病、神経症などの精神異常を起こします。
 
 
風邪などを引いているわけでもないのに、「疲れが抜けない」「頭がぼーっとする」「ご飯がおいしくない」など、精神的なストレスが原因と思いがちな症状は、「疲労感」に似ていますが、脳の疲労が原因のことが多いです。
 
 
「疲れてるんだよ。リフレッシュしてきたら?」とアドバイスをもらうようなときは、休む暇もなく次から次へとやることが消えないような状態です。
 
 
「忙しい!忙しい!」が口癖のようになっているとき、例えば24時間ずっと赤ちゃんと過ごしているようなときだったり、一人ではこなしきれないほどの仕事量のときに相当します。
 
 
「子どもを産んだら太った」と思い込んでいる人も、この例が当てはまるでしょう。
 
 
太るのは「食べ過ぎ」と「運動不足」が大きな要因だと誰もが知っています。
命を削ってでも子孫を育む行為である妊娠や出産が、直接的に太る要因ではないと言えます。
 
 
授乳、オムツ交換、抱っこにおんぶ、あやしたり話しかけたり、体調をチェックしたりと、赤ちゃんのお世話は「終わりのない仕事」のように次から次へと「やらなければならない」ことが発生します。
 
 
もちろん、「愛情」があるのでなんとか乗り越えられるのですが、完璧な育児を求めたり、「いいママにならなきゃ」と思っていると、ストレスがどんどんと増えてきて、脳が疲れてしまいます。
 
 
この「脳が疲れている」状態が、「疲労感」だと理解しましょう。
疲労感いっぱいで長時間頑張ってしまうと、食欲異常や体調不良が発生し、メンタル疾患にも発展します。

脳疲労の回復方法

(1)運動による脳疲労の回復
脳がフリーズしているとき(働かないとき)には、脳の血流が悪くなっています。
運動をして血流を良くすることで脳疲労を解消できます。
ウォーキングや筋トレなど、基礎的な運動が特におすすめです。
 
 
「運動は体を疲れさせるためのもの」と考えているとやり始めはおっくうになるものですが、適度なスポーツのあとの「スッキリ感」はまさに運動によって血流がよくなり、頭(脳)がスッキリする典型的な例です。
 
 
特別なスポーツをがむしゃらにやるわけではないので、「散歩」でも「ウインドウショッピング」でもいいのです。
日常生活で欠かせない「お買い物」に出かけるのも有効です。
 
 
(2)思考の変換
「ストレス過多」が脳疲労を発生させます。
「考えすぎだよ」と言われる人の思考は、「考えても仕方がないこと」まで考える癖がついています。
 
 
「考えることが多い」のが原因なので、「考えることを減らす」のが有効です。
「じゃあどうすればいいの?心配して考えちゃダメなの?」と思われるかもしれませんね。
 
 
少し落ち着いて思い出してください。
過去に心配したことが、「ああ、心配して良かった」と思えることがいくつありましたか?
 
 
「台風が直撃したらどうしよう」
「隕石が落ちてきたらどうしよう」
「お化けが出てきて金縛りにあったらどうしよう」
「子どもを外で遊ばせてるけど、誘拐されたらどうしよう」
「鍵をかけたかどうか確認しなかったけどどうしよう」
「この子が大きくなって犯罪者になったらどうしよう」
「明日会社からクビを宣告されたらどうしよう」
 
 
無くは無いのですが、極めて現実に起こりうる可能性が低いことを心配しても仕方がありません。
 
 
もし万が一、そうなったとしたら、「その時に考える」ようにすればいいのです。

大切なことなので繰り返します。
「未来を心配して、良かったことがありましたか?」

「疲れた」が口癖になっていませんか?


【「疲れた」が口癖になっていませんか?】

「はあぁぁぁ疲れた」
「しんど~い」
 
「疲れた」が口癖
 
「疲れた」が口癖になっていませんか?
ふとしたときに口に出す「疲れた」。
 
 
口には出すけど、「疲れた~」と言って疲れが抜けることは滅多にありません。
 
 
これが、「お腹減った~」だとすぐに解決します。
ものを食べれば空腹感がなくなるからですよね。
 
 
ところが、「疲れ」に関しては空腹時の飲食のように対策を打ちません。
なぜでしょうか?
 


 

実は知らない「疲れ」の原因

一言で「疲れ」といっても、その原因は大きく分けて2つに分類されます。
ひとつは「肉体的疲労」
ひとつは「精神的疲労」です。
 


 

肉体的疲労

・運動会で頑張った
・スポーツ大会を頑張った
・引越しをした
・筋トレをいつもの3倍頑張った
 
 
これらははっきり言って「放っておいても治る」疲労です。
 
 
お風呂にゆっくり浸かって早めに寝てください。
もちろんストレッチやマッサージなどの積極的休養も効果的です。
 
 
一般的な「疲れた」は、こちらの「肉体的疲労」をイメージすることが多いのではないでしょうか。
 


 

精神的疲労

オフィスでの長時間労働(パソコン仕事)
会社や地域での人間関係
そして小さい子どもの子育て

オフィスでの長時間労働(パソコン仕事)

一昔前ですと、オフィスで働くホワイトカラーは憧れの職業でした。
きれいで汗もかかず、泥まみれになることもありません。
農業が主だった時代の憧れの職業が、今ではブラックワーカーとなっています。
 
 
むしろ都会でのオフィスワークに疲れて、「地方で農業をしたい」と希望する人は老若男女問わず増えています。
機械化がすすんだ農業は、適度に体も使いますし、自然と共に「生きている」実感があるからでしょう。
 
 
わざわざ体を使っての仕事を避けてホワイトカラーの職種を選んだのに、アフターファイブには深夜まで営業しているフィットネスクラブは大流行りですし、ジョギング愛好家も増えています。
 
 
体を無理矢理にでも動かさないと疲れ果ててしまうことを実感しているからでしょう。
無理矢理にでも「肉体的疲労」をやらないことには、心身ともにヘロヘロになってしまうことが分かってきている時代です。

会社や地域での人間関係

苦手な上司や同僚がいる職場
他人の噂話が生きがいの「よく顔を合わす」ご近所さん
保育園や幼稚園で会うママ友(親友にあらず)
 
 
人間関係の「疲れ」はなかなか難しいです。
 
 
なぜならば、「他人は変えられない」からです。
変えられないものを変えようとすると、相当な労力が必要ですし、ほとんど無理なことに近いです。
 
 
では人間関係の「疲れ」はどのように解決すればいいのでしょうか?
それは、「ニュートラルになる」ことです。
 
 
ニュートラルとは、他人を「好き・嫌い」で分類することなく、「好き・普通・大嫌い」で分類して「普通」のカテゴリーにその人を入れることです。
 
 
好きな人でしたら、「好き」にカテゴライズすればいいのですが、「大嫌い」になるとストレスがたまって解決できなくなります。
 
 
「大嫌い」にカテゴライズした人でも、どこかひとつぐらいはいいところを発見する「目」を持ってみましょう。
 
 
言葉の言い換えでも効果があります。
「(声が)うるさい人」は「元気な人」
「他人の噂話が好きな人」は「観察力が優れている人」
「ガミガミうるさい上司」は「面倒見がよすぎる人」
 
 
嫌いじゃない部分を見つける工夫をするだけで、「大嫌い」から「普通」になればしめたものです。
大成功と言ってもいいでしょう。
 
 
苦手な人がいる人は、思いの外「コミュニケーション」に関する本を読んでいません。
ネット上での薄っぺらい無料の情報ではなく、「読書」によってコミュニケーションのことを理解するだけでも大進歩するはずです。
 
 
できれば、違う著者のコミュニケーションの本を3冊読むことをおすすめします。
1冊1500円としても4500円です。
1冊につき1行でもためになることが発見できれば元は取ったも同然ですので、ぜひコミュニケーションの本を3冊読んでみましょう。

子育て中の「疲れた」

ママが産休や育休で、子どもと24時間一緒にいると、「疲れた」は口癖のようになってしまいます。
 
 
本音のところでは、大好きな子どもと一緒にいられる「夢のような幸せな時間」なのに、なぜ疲れてしまうのでしょうか?
 
 
抱っこにしてもおんぶにしても、スクワット30回よりはずっと楽なはずです。
オムツ交換や授乳をしながら家事をしても、肉体的には10km走るより楽です。
 
 
いっそ仕事に出ていた方がどれだけ楽か分かりません。
 
 
なぜ仕事に出ていた方が楽かを先に説明します。
クリエイティブな仕事でも、決められたことをこなすだけの仕事でも、仕事にはスケジュールがあります。
会社員であれば、就業時間が決まっていて、会社全体では「いい仕事をしよう」と効率よくスケジュールがこなされるように工夫がなされます。
 
 
「これをすれば今日の仕事は完了する」と、目標や結果を求めていると「終わりが見える」のです。
 
 
ところが子育てと家事を両方やるときには、計画的なことと、突発的なことが同時に発生します。
 
 
9時までに洗濯物
10時までにお風呂掃除と部屋の片付け
12時からはお昼ご飯(子どもの分)
15時までに買い物
16時までに洗濯物たたみとアイロン
18時までに夕飯の支度
20時までにお風呂
21時までに寝かせつけ
 
 
このようなスケジュールが日課だとしましょう。
ところが、子どもが小さければ小さいほど、生理的欲求(喉が渇いた、お腹が減った、暑い、寒い、ウンチが出た)は待った無しにやってきます。
 
 
しかも規則正しくないので、ほとんどがイレギュラーな要求になります。
 
 
また精神的欲求(抱っこしてもらいたい、トントンしてもらいたい、かまってもらいたい)も加わって、ママの日課(計画通りの日常)にプラスアルファな仕事になります。
 
 
「決められたことをこなすだけ」の仕事は楽です。
「決められたことにプラスアルファ」された仕事は、集中力も散漫になりますし、マルチタスク(複数のことを同時にこなす)な仕事になります。
 
 
人間の脳は同時に複数個のことを考えることができないようになっています。
(歩きスマホ、車の運転中のスマホが危険な行為だと知っています)
 
 
仕事だけに集中していれば「楽」と言ったのも、脳が「ひとつのこと」だけしていればいいからなのです。
 
 
ご飯の支度中に「ママ抱っこ!」と子どもが甘えてきたことを想像してみてください。
家族のご飯の支度ぐらいで、倒れるほどの肉体労働にはなりませんし、子ども一人を抱っこしただけで足腰が立たなくなるほど疲れるなんてありえません。
 
 
美味しい食卓を目指してご飯の支度に集中していれば、これほど楽しい時間はないのですが、中断しなければならない要素(「抱っこ!」)が発生すると、同時に2つのことを考えなければならなくて、脳が疲れてしまうのです。

脳が疲れた状態(2つ以上のことを考えざるを得ない状況)になると、脳は体に「休みたいよ」と信号を送ります。

その脳が「休みたいよ」の信号を発信した時が、「疲れた」になります。
 
 
脳を休ませるためには、体が休まなければなりません。
脳が疲労回復するためには「寝る」ことが最重要です。
 
 
寝ている状態に近いのが、「体を動かさない」ことです。
たいして体を酷使していないのに「疲れた」と感じる時には、同時進行でやらなければならないことを抱えている状況だと思ってください。
 


 
「子育て中の疲労感」を克服する方法は、またの機会に何度もいろんな切り口でお伝えしますので、どうぞお楽しみに。


クセトレのすすめ


【クセトレのすすめ】

カラダに良いと分かっていても、「それが続かない」ことが悩みになっていませんか?

 

私は、「カラダの硬さが疲れの原因の一つ」と提唱しています。

その一つの活動が「今日の簡単セルフケア」シリーズですが、皆さん見るには見るけどチャレンジし続けないというのが本音ではないでしょうか?

 

「継続は力なり」という言葉は耳タコで知っているのですが、

「継続は苦手」と最初から白旗を上げてしまっていませんか?

 

「私は継続が苦手」と言ってる人は、自分の実績を過小評価しすぎる傾向があります。良く言えば「謙虚・控えめ・おとなしい」のですが、それでは自分に自信が持てなくなってしまい、ネガネガな気持ちになってしまします。

 

最後に歯磨きをしたのはいつでしょうか?

お風呂に入ったのはいつでしょうか?

最後にシャンプーをしたのはいつでしょうか?

 

よほどのことがない限り、24時間以内に1回はやってませんか?

 

歯磨き、入浴、シャンプーなど、衛生面で「良い」とされていることは誰でもやっています。

習慣化されていないと「面倒臭い」と思います。

まだ生活習慣が確立されていない小さなこともは「イヤイヤ」と拒否することもありますが、親が根気強く習慣化しようとあの手この手で教育しますね。

そしていつの間にか、生活の中での「当たり前」になっているものです。

クセトレのすすめ

ハードルを上げすぎているのが原因

「ストレッチをしましょう」と提案された多くの人が、「イヤだなあ」と思うことでしょう。

そもそもストレッチやヨガなどの柔軟性を高める系のエクササイズが好きでしたら、普段から姿勢もいいでしょうし、肩こりや腰痛に悩まされることもありません。

 

「イヤだなあ」と思った時の頭の中では、どのような絵が思い浮かんだでしょうか?

フィットネスクラブに行って、ストレッチのスタジオレッスンを受けている姿でしょうか?

それともお風呂上がりにたっぷりと時間を使って優雅にやっている姿でしょうか?

 

想像した自分の姿が、「ありえない!」と思った人は、ハードルを上げすぎているのです。

「何回」「何時間」と、勝手にルールを決めてしまったので、「イヤだなあ」と拒否反応が出てしまったのです。

 

自分で決めた「何回」「何時間」の縛りを、一旦取り外しましょう。

バテバテママに過酷なストレッチは似合いません。

ではどうすれば良いのか

「新しく習慣づける」には努力が必要です。

この「努力しなければならない」と思うことが、あなたの「イヤだなあ」を引き出してしまいます。

だから「努力」してはいけません。

頑張ってはいけないのです。

 

身につけてもらいたいのは「条件反射」なのです。

梅干しを見たら唾液が出るように

赤信号を見たら止まるように

「条件反射」は生まれつきの性格や資質に関わらず、トレーニングによってできるようになります。

 

抱っこやおんぶが必要な子どもがいるママでしたら、子どもに触れない日はありませんね。

ママの疲れの原因である「子どもとの触れ合い」そのものをトレーニングにしましょう。

 

「子どもに触れたら一回ストレッチをする」のです。

 

おっぱいを飲ませてゲップさせて寝かせたら一回

オムツ交換をしたら一回

抱っこしてあやしたら一回

 

大切なのは、「一回」です。

そこで「10回頑張る!」としないことがコツです。

今はヘンシンすることよりも、「条件反射」「習慣づけ」が大切ですので、無理してイヤになることを防ぎましょう。

 

クセにすることのトレーニング(=クセトレ)は、出来てくると相当強い力になります。

 

もちろん、「ストレッチが好き」「気持ち良い」と感じたら、どんどんやってみましょう。

 

今日より明日、今年より来年の方が元気になるためには、やはり今日の過ごし方が大切です。

過去は関係ありません。

「今」は未来を作ります。


トイレの詰まりがママを成長させる


【トイレの詰まりがママを成長させる】
トイレのつまりがママを成長させる

なんだか水の音が。
それも地味にポタポタと聞こえてきます。
トイレを見てみると、水があふれています。
びっくりしてトイレの中を覗いてみると、トイレットペーパーが丸ごと入っていています。
水は止まることなくジワジワとあふれて、トイレの床は水浸しです。
 
 
どうやら、子どもがトイレットペーパーを丸ごと流そうとして詰まったようです。
 
 
このような状況で、あなたはどうしますか?
 
 
「どうしてこうなってるのよ!」
「なんで次から次へとトラブルが…」とヘタヘタと座り込んでしまうことでしょう。
 
どうしていいのか分からないほどのパニックになることでしょう。
 
このようなシーンは日常生活で、特に小さな子どもがいれば時々ありますね。
 
驚きのあまり、ヘタヘタと座り込んでしまうのはなぜでしょう?
 
予期せぬ出来事、それも良くはない事を目の当たりにしたら、まずは驚きます。
 
・どう対処していいのか分からない。
・なぜそのような事が起こったのか分からない。
・なんで(子どもが)そんなことをしたのか理解できない。
・パパが帰ってきた時になんて説明しよう。
 
あっという間に3つも4つも考えることが出現して、正しい判断ができなくなってしまいました。
考えることができなくなってしまうと、体から力が抜け(すぎ)たり、固まってしまいます。
 

 
今、一番にしなければならないのは何でしょうか?
 
 
 
・子どもを叱ることでしょうか?
・なんで子どもがトイレットペーパーを丸ごと入れて流そうとしたかの原因追求でしょうか?
・写真を撮って「あふれてるなう」とツイートすることでしょうか?
 
どれも違いますね。
一番マシで冷静な対応はツイートすることなのですが、「あふれる水を止めること」と「あふれた水を拭き取ること」ではないでしょうか?
 
 
 
今、この場では大声で子どもを怒っても仕方がありません。
「水があふれている」という現実を見るだけでいいのです。
 
 
 
シンプルに、目の前で起こっていることだけを考えるようにしましょう。
3つも同時に物事を考えている時には、余裕がなくなるだけでなく、「動けない」「考えられない」状況になっています。
 
 
 
ひとつだけに集中すれば、すぐに最善の策が思い浮かびます。
 
 
 
スーパーのレジ袋に手を入れて手袋のようにし、トイレの奥に詰まっているトイレットペーパーを取り除けば詰まりは解消されて、水があふれるのが止まります。
 
次は水浸しになった床を拭き取りましょう。
 
ただ水があふれただけです。
 
あふれる水を止めた。
水浸しになった床をふいた。
 
それだけです。
 
教育的なことは、目の前の出来事を処理した後でゆっくりできます。
 
パニックになるような出来事に遭遇した時にこそ、シンプルな考えをするようにしていきましょう。
 
もっともっと衝撃的な出来事に遭遇した時に、日々の「考え方のクセ」が役に立ちます。
 
★★★☆☆☆
水浸しになった床をきれいにし、普段はあまりやれなかった拭き掃除ができましたね。
いつもよりキレイになった床は、「子どもが思わぬことをやってくれたお陰」です。
 
落ち着いたら、どうしてそうなったかを考えたり、話を聞くのもさらにママを成長させます。
 
トイレトレーニング中の子どもがトイレでウンチをした

トイレットペーパーが新しくて、巻き取ることができなかった

何とかしようとしたら、トイレットペーパーが丸ごとホルダーから抜けた

「お尻をふかなきゃ」と思い、丸ごとのトイレットペーパーでお尻を拭いた

「お尻を拭いたトイレットペーパーは流さなきゃ」と、そのまま流した

トイレが詰まってびっくりした
 
このようなストーリーを、小さな子が体験したのです。
・一人でウンチができた
・お尻を拭こうと頑張った
・拭いたトイレットペーパーを流そうとした
 
このエピソードで少なくとも3つも「ほめられる」ことができたのです。
 
「あんたって子は!」と鬼の形相で怒る必要はありませんね。
 
新しいトイレットペーパーの一番最初の巻き取りの練習を10回もすればできることです。
 
子どももママも、成長できる機会をぜひお見逃しなく。